第十七話 父親
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、次第に大きくなり、洞窟を揺らさんとするように見えた。
彼らの中の一人が手を挙げた。その瞬間に、騒がしく声が響いていた洞窟に、本来の静寂が戻る。その張り詰める空気の中で、一人の声が彼らに告げた。
「我ら、菜野一族が悲願、“一族の再興”と“ふしみ一族の根絶やし”の時が来たのだ!」
その言葉と同時に、静寂を取り戻した洞窟に、再び騒がしい声が響いた。それは、まるで何かの狂信者のように「殺せ、殺せ。」と叫んでいた。
その異様な光景を、ただ見つめている、栗色の髪をした少女がいた。彼女は、それに怯え、身体の震えが止まることはない。目からは、溢れるように涙がその頬を伝っていた。
「どうして・・・? どうして、こうなるの?」
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