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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第328話】
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プラズマ粒子の刃が四方から紅椿を襲う。
なす統べなく傷つけられていく紅椿――。
「く、くそ……! AICで動きを止めるとは卑怯な――」
「あぎゃ、自分は姉から最高性能の機体を使ってて、俺様がちょっとAICを使えば卑怯呼ばわりとは……質の高いブーメランだな! あぎゃぎゃ!」
「黙れ! 紅椿は私の為に用意された機体だ!」
「けっ! どうせ姉のコネみたいなもんだろ? 実力的に見ればてめえはその機体の性能の半分も出せてない様だしな!」
「ぬかせッ!!」
無理矢理一蹴する様に叫ぶと、腕部展開装甲が開きエネルギーシールドが形成され、斬撃を防ぐ。
「……ここで展開装甲のデータを取るのも悪くねぇな……」
男は一人小さく呟くと、展開していたフリューゲルと呼ばれるビットを背部の翼へと戻していく。
……俺とラウラ、一夏を拘束しているAICを発生させているビットを除いてだが。
『……セシリア、聞こえるか?』
『えぇ、感度は良好ですわ。 ……すみませんヒルトさん、篠ノ之さんの援護をするべきなのでしょうが――』
『いや、それは得策じゃないだろう。 ……あの盾がある以上、粒子系は効かないだろうし、あの男がエネルギー貰ったぜって言ってたから下手すると粒子エネルギーをシールドエネルギーに転換する機能もあるかもしれない』
『えぇ……それはわたくしもラウラさんも懸念していた所ですわ』
……流石は代表候補生って所か、動けなくても情報収集するのは当たり前だろうし。
『……俺の合図で、俺を拘束しているビットに攻撃してくれるか?』
『……わかりました。 ですが、効果は無いかもしれませんわよ?』
『あぁ。 ……あのビットが二つの事以上出来なければAICはこれで解除される筈だからな。 ……無理なら、俺達はなすすべなく機体を奪われるだけだ。 頼んだぞ、合図はアイコンタクトで送る』
チャネル通信を切り、セシリアを見ると小さく頷いた。
「AICが解除された……? ふっ、エネルギーでも切れたか?」
「あぎゃぎゃ、秘密だ。 ……行くぜ!」
大太刀を構え、地面に突き刺さった脇差を抜き取ると一気に紅椿に迫る。
「遅いッ! 紅椿、見せてみろお前の力を!!」
そう言って背部及び脚部展開装甲を開くと上空へて急上昇しつつ、雨月で射撃攻撃を行う。
「あぎゃぎゃ、地上にはお前の仲間がいるってのに攻撃とは……テロリストの才能あるかもな」
エネルギー刃を避けていく男――刃は公園の地面を抉り、弾け飛ぶ石礫が俺やラウラに当たる。
「っ……。 ラウラ、大丈夫か?」
「大丈夫だ。 シールドエネ
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