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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第328話】
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し付けるんじゃねぇッ!!」
ふざけたような笑みから一変、辺りに響き渡る怒声に驚きの表情を見せた一同。
「けっ! 柄にもなく怒鳴っちまったな……。 あぎゃぎゃ、何にしても……性能を見せてもらうぜ、モップ!!」
「誰がモップだ!!」
さっきのチェーンソーとは違い、二振りの刀が粒子形成されて握られていた。
片方は大太刀、もう片方は脇差と構え、背部の翼から光の粒子が大量放出されると、爆発的加速で一気に肉薄した。
「……!?」
余りの加速の速さに、篠ノ之は驚きの表情になるものの直ぐ様刀を構え直す。
「ハァァアアッ!」
二刀流による二連撃――篠ノ之が振るった二振りの刀は十字を斬る様に振るうが――。
「あぎゃ!」
「何!?」
脇差を真っ直ぐに投擲――振るった左手の刀を弾く。
右の刀はそのまま受け止めるや、脇腹へと強烈な横蹴りの一撃を与えた――。
「あぐっ……!!」
「箒!? ――てめえ! 箒に何しやがるッ! 俺がもう一度相手してやる! 降りてこい! くそ野郎ッ!!」
一夏の怒声が聞こえるが、男は気にする様子もなく口を開く。
「あぎゃ、まともにエネルギーも無い雑魚が意気がるなよ? ……口先だけのビッグマウス野郎は大人しく見てな!」
「クソッ! 動け! 動けよ白式!!」
そんな一夏の声に応える事はなく、静かに機能停止する白式。
男は気にする事なく、篠ノ之に対して追撃を行うべく叫ぶ。
「フリューゲル・フィーア! フュンフ! ゼクス! ズィーベン! アハトッ!!」
各々の言葉に呼応するかの様に翼から射出される自律兵器――多分、あれにはBT兵器の技術もあるのかもしれない。
という事はドイツ・イギリス合同のIS――福音みたいな感じなのだろうか?
だが、セシリアとラウラの二人の様子を見る限り、知らない様に見えるのだが――もしかすると、村雲と同じ様に日の目を見なかったのか、或いはペーパー・プランで終わったのか……。
何れにせよ、コア・ネットワークには登録されていない機体の為、情報が少なすぎる。
射出された自律兵器の内三基からはプラズマ粒子で形成された刃が現れ、残った二基はそのまま真っ直ぐと紅椿へ突き進む。
「迂闊な! 撃ち落としてくれる!」
雨月の打突――刃からエネルギー刃が連続で放出された。
「あぎゃ! 迂闊なのはてめえだ!」
二基の自律兵器から形成されたエネルギーシールドが、放たれた刃を全て防ぎきる――そして。
「ッ!? 動けない……これは……!!」
「切り刻め! フリューゲル!!」
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