コードギアスR2
0592話
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があってな。だが、まずは俺の話を聞いてから俺がどういう存在かを判断したらどうだ?」
話しながら、右手に持っていた剣と左手に持っていた縄?を星刻へと放り投げて返す。
「……いいだろう。だが、話を聞くだけだぞ」
ここまでされては星刻としても俺を単純な刺客のような敵だとは思えなかったのだろう。まぁ、実際にこの状態で星刻を殺せと言われれば容易いのだから、それも無理はないが。
「さて、自己紹介……に関しては、お互いがもう少し親しくなったからでもいいだろうから、まずは俺の目的を告げようか」
「……そちらは私の事を十分に知っているようだがな」
俺の台詞に、微かに眉を顰める星刻。自分の情報だけが一方的に知られているのが気に入らないらしい。
「その辺はお互いの持つ情報網の差としか言えないな」
いや、俺が星刻を知っているのは純粋に原作知識故なんだがな。今はこうしておいた方がいいだろう。
「まぁ、いい。それでお前の目的とは何だ? 私を殺せる状況にも関わらず手を出してこないのを見ると、確かに大宦官の手の者とは思えないが」
「そうだな。端的に言えば……新しく国を興そうと思ってな」
「……何?」
俺の言っている意味が分からないとばかりに、星刻が聞き返してくる。その目に映っているのは失望と言ってもいいような感情だ。まぁ、それは無理も無い。俺が星刻の立場で、初対面の人物にいきなり国を作ると言われても同じような顔をするだろうから。だが俺の場合は、戯れ言でも何でも無くその為の戦力はある。……人材は足りないが。
「そんな冗談を言うためだけにここに忍び込んできたのか? 戯れも程々にしてもらいたいな」
「ほう。お前がそれを言うのか?」
「……何だと?」
訝しげに問い返す星刻に、笑みを浮かべつつ口を開く。
「周香凛、洪古。……この2人の名には当然聞き覚えがあるな?」
「っ!? 貴様、どこでその2人の名前を!」
「さて。先程も言ったが、俺には独自の情報網があるからな。それに、その態度だと俺の考えが正しいのだと態度で表しているようなものだぞ?」
「貴様が誰かは知らん。だが、その名を……それに付随する出来事を知っている以上見過ごす事は出来ん!」
再び剣へと手を伸ばす星刻。
その様子を見ながら、小さく溜息を吐く。
「そうだな。俺がどんな存在なのかを知っておくのもいいか。いいだろう、俺は一切逃げも隠れもしないから、その剣で掛かって来い」
「ほざくなぁっ!」
その一言と共に瞬時に間合いを詰める星刻。その速度は普通の人間としてはかなりのものだ。恐らく俺と出会った当初のムラタよりも上だっただろう。だが……所詮はその程度でしかない。
そして言葉通りに俺がどんな存在なのかを星刻へと教える為に
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