コードギアスR2
0592話
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ではないだろうし。
そう判断し、伸ばしていたスライムを空間倉庫に収納。これで準備は整った。さて……行くか。
影のゲートを使い、そこへと身を沈めていった。
「大宦官共めっ、天子様を何だと思っている」
堪えきれない、という風に口の中で呟く星刻。その口調には、憤りや無念さが濃縮されたかのように込められており、もし今目の前に大宦官が存在していればすぐにでも殺していただろう。そして部屋の影から姿を現した俺は、そんな状態の星刻へと意図的に声を掛ける。
「随分と荒れているな」
「っ!? 何者だ!」
さすがはスザク並みの身体能力を持つと原作で表現されただけはあると言うべきか。俺の声を聞いた星刻は、瞬時に近くに置かれていた剣へと手を伸ばし、居合いの如き速度で鞘から抜いて俺の身体目掛けて刃を走らせ……
「落ち着け、別に俺はお前の敵じゃない」
刃が身体に届く寸前に、人差し指と親指でその刀身をそっと掴む。
「なっ!?」
星刻にしても、まさか真剣白羽取りどころか指2本で止められるとは思ってもいなかったのだろう。唖然とした声を上げてその動きを止める。
まぁ、物理攻撃の効果が無い俺としては別に当たっても良かったんだが……何事も最初のインパクトが大事だからな。混沌精霊の力を見せても衝撃的だろうが、それだと色々と拙い事になりそうだし。
「黎星刻で間違い無いな?」
星刻の握りしめている剣を、指で摘んで取り上げる。
そうはさせじと柄に力を込める星刻だったが、俺の膂力に対抗出来る筈も無く、次の瞬間に剣は俺の手元へと収まる。だが。
「はぁっ!」
圧倒的な実力差を見せつけたというのに、それでも尚諦めずに縄?をこちらへと投擲し……
「まぁ、確かに落ち着けと言われて落ち着ける状況じゃないのは分かるが……それでも尚言わせて貰おう。とにかく落ち着けと」
縄?の先端、クナイのようになっている刃を、剣を持っていない方の左手の指で掴み取りながら星刻へと告げる。
「貴様……何者だ。大宦官の手の者か?」
唸るような声で尋ねながらも、その瞳はまだ己の負けを認めていない。恐らく今その頭の中では、どうにかしてこの現状を打破するべくルルーシュ並みと評されたその頭脳が猛烈に動いているのだろう。
上出来だ。それ程の人物でなければシャドウミラーが新たに作り出す国の実質的な運営者としてスカウトする意味が無い。
「違うな、間違っているぞ」
……ん? これって確かルルーシュが良く言っていた口癖だったような。まぁ、いいか。
「では何者だ? そもそも、顔を隠しているような者を怪しむなという方が無理だと思うが」
「そうだな。俺もこの外見は怪しいとは思うが、こっちにも色々と事情
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