第六十一話
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い」
「何よそれー!!!!」
そして、そんな林姉を見て笑っている四人を見て、林姉はそちらにも突っ込みを入れる。
軽く涙目になってるけど・・・まあ、林姉だし気にしなくていいか。
「ゴメンゴメン。依林が依林だったから笑えた」
「どういう意味!?」
「まあまあ、依林落ち着いて。彼氏君も困・・・ってないね」
?彼氏?
「あ〜、やっぱりそうだよね?」
「いや〜・・・まさかこの依林に男がいたとは・・・」
・・・ああ、俺のことか。
俺のほうを見てるし。
「ちょ、ちょっと何言ってるの!?」
「ん?いや、ガッコで何回も告白されてるくせにそっちに疎い依林に、まさか彼氏がいたとは、って言ってる」
分かりやすい説明だな。林姉が合いも変わらずだ、ということがよく分かる。
そして、林姉は話の内容を理解したのか顔を真っ赤にして伏せながら、それでも反論をする。
「う、疎くないもん!」
もん!って・・・
「いやいや、依林のことだしキスはまだでしょ?」
「そんなことは、」
「それ、言って恥ずかしくないの?」
俺は、つい口を挟んだ。
ってか、そのキスの相手って間違いなく俺だし。
そして、林姉は今度こそ何も喋らなくなった。
えー・・・俺が説明するの?
「はぁ・・・勘違いしてるみたいですけど、俺は彼氏じゃないですよ」
「え、そうなの?じゃあどういう関係?」
「姉弟です」
その瞬間に、四人は信じられない、という表情になった。
まあ、林姉は純粋な中国人で俺は純粋な日本人。
見た目からは、明らかに姉弟じゃないからな。
でも、ウチのことを知らないってことは、この人たちは間違いなく城楠学院の出身じゃないし・・・
「林姉・・・依林姉さんからウチの家族構成について聞いてませんか?」
「え?・・・うん、聞いてないけど」
「なら、姉に代わって簡単に説明させていただきますが・・・色々と訳ありで、誰一人として血がつながっていないんです。なので、俺と依林姉さんとの関係も性格には義姉弟、ということになりますね」
「あ、そうなんだ・・・」
「気にしなくていいですよ。今の家族の方が居心地がいいですから」
予想できてはいたけど、反応が申し訳なさそうなんだよな・・・
大体誰に話しても、こんな反応が返ってくる。もう見慣れたものだ。
とはいえ、このままにしておくわけにもいかないし・・・
「家族構成は、こんな感じです。これに、父と母が加わりますね」
携帯を操作して家族写真(狐鳥は写っているが、夏休み以来一度もあの両親は帰ってきていないので、二人は写っていないのだ)を表示して差し出す。
「あ、大家族・・・それも、かわいい子ばっかり!」
「
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