第六十一話
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、一回ヤマを張ってみるのも手だろう。
話の内容を聞かれたら面倒だから、遮音の結界を張る。
「・・・私達だけで?」
「仕方ないだろ」
神代家の中でも神についての知識に欠けるほうにいる二人だ。
原因としては、俺は地に富む偉大なる者を使って楽をする癖がついたから。
林姉は、色々と知ってはいるんだけどそれらの点がつながっていかない。
かなり淡い期待だろう。
「う〜ん・・・確か、蛇の神様なんだよね?」
「二人の霊視から考えて、間違いないだろうな。蛇か龍か、その類。だからこそ、大地母神の線を疑ってかかったんだし」
「じゃあ・・・それ以外に、蛇の神様が持ってるのって、何かない?」
その他に、か・・・
出来る限り多くの蛇が持ってるものだから・・・・
「・・・生命力、後母ってのもあるかな。様々な魔物を生み出すのは、いつだって蛇の役目だし」
アジ・ダカーハとかの性別は覚えてないけど・・・まあ、魔物を生み出すのには変わりない。
「じゃあ、一回海に行って見ない?」
「海?」
「うん。母なる海って言うし、海蛇だっているじゃない?」
安直過ぎるな・・・でも、ほかにアイデアがあるわけじゃない。
とりあえずそれで方針が決まったので、俺は結界をといて持ってきてもらったものに箸を伸ばす。
「じゃあ、とりあえずそれで行こう。一回海に行って、それでもダメだったら馨にでも頼んで車を出してもらおう。他の移動手段でもいいけど」
「は〜い。ん〜!!おいしい!」
そして、林姉は呑気に食べ始めた。
はぁ、全く・・・結構大変な問題だらけなのに、林姉は変わらないな
「あれ?やっぱり依林だ」
そして、そんな事を考えながら食事を進めていたら後ろから林姉に対して声がかけられた。
「ん?ふぉんなとほろで何しへるの?」
「口に物入れて喋らない・・・って、口いっぱいに詰め込んでるし・・・」
林姉に話しかけてきたのは、ぱっと見で大学生くらいだろうと分かる四人組み。
林姉の知り合いかな?
「んぐんぐ・・・ん〜!!!」
あ、慌てて飲み込もうとするからのどに詰まらせたな。
で、それを見ても驚かないところを見ると・・・うん、親しい仲で間違いないな。
そして、自分の飲み物に手を伸ばして・・・その中身を既に全部飲んでいたので、さらに慌てる。
そんな林姉の姿を五人でひとしきり楽しんでから、俺は自分の飲み物を差し出す。
「ごくごく・・・ぷはぁ!ちょっとムー君!絶対に楽しんでたでしょ!!」
「あ、ゴメン。面白かったからつい」
「面白かったから、じゃないでしょ!!もう少し早く飲み物を差し出してくれていいと思う!」
「あ、ゴメン。面白かったからつ
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