第五章
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な顔で述べる。
「それがな。カントリーロックもヨーロッパ系だけじゃ駄目か」
「ああ、アフリカ系もあってだよ」
そしてだ。店員はこうも言った。
「あんたも全部白じゃ物足りないだろ」
「確かにな」
色の話だが音楽の話であった。ロバートもそれを踏まえて笑顔で応える。
「それだけじゃな」
「そういうことだよ。黒もあってだよ」
「よくなるんだな」
「黄色も赤もあっていいさ」
店員はさらに言う。
「そういうことなんだよ。つまりはな」
「そうだよな。じゃあ俺はこれからもな」
「その演奏に取り入れていくんだな」
「そうするさ。これからもな」
笑顔でだ。店員に述べるロバートだった。彼はカンサスの優れたカントリーロック歌手からアメリカを代表するカントリーロック歌手になった。それにはこうした経緯があった。彼だけの音楽だけではそこまでなれなかった。そこに別のものが加わってだ。そこまでなったのである。そうした話である。
White and Black 完
2011・1・30
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