第六十話
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」
「ええ、知りません。なので教えていただけませんか、庶務さん?」
「え、あの、その・・・これって、言ってしまってもいいんでしょうか・・・?」
俺の問いかけで何か困ることがあるのか、周りに聞いている。
何故だ・・・?
「何を悩んでいる?別に気にすることじゃないだろう」
「で、でも・・・自分が自分の知らないところでどう呼ばれてるかとか、話しづらいじゃないですかぁ」
ああ・・・そう言うことか。
「気にするな。会計さんはそんな人じゃない。それくらいは分かっているだろう?」
「それはまあ、そうですけど・・・」
「あの・・・いいづらいなら、わざわざ言わなくてもいいですよ?」
俺は、ついそういったのだが・・・
「い、いえ。言わせていただきます。・・・雷撃の王、です。他にも、天災の王、というのも、少数ですけど・・・あります」
「・・・え?」
そういう類の呼び名!?
「ちなみに、原因としては出雲大社を破壊したこと、ゼウスの権能の完全開放があります。一番の原因は出雲大社ですが」
「あそこを雷で破壊したのがよっぽどありえないことだったらしくて、そう呼ばれるようになったんです」
「それで、ですね・・・出来ることなら、破壊とかはなしで終わらせていただけたら、と・・・」
なるほどなぁ・・・まあ、切実な願いだよなぁ・・・
「分かりました。出来る限り、頑張りたいと思います」
「いざとなったら、遠慮なく破壊してくださいね。本来、神を殺していただければ私達に何も文句を言う権利などないのですから」
・・・そういわれると、どうにもぶっ壊してしまいそうになる。
「あ、そうだ。えっと・・・これ、お二人の衣装です。一度着てみて、きつかったりしたら言ってください。鈴が直しますから」
そう言いながら庶務さんが今になって思い出して取り出したのは、文化祭の劇で着る衣装。
題目は『ロミオとジュリエット』に決まり、俺がロミオ役だ。
有志の人たちも参加するのだが、さすがにメインキャラを生徒会がやらないわけには行かない、という理由で俺がロミオ役になった。
ちなみに、ジュリエットは会長がやることになっている。
書記さんとの壮絶なじゃんけんがあったんだけど・・・まあ、それについては特にいわない。
なんであそこまで本気のじゃんけんだったのか、よく分からないけど。
「さて・・・では、これで解散としましょう。衣装については今度学校に来るまでに私と副会長は試着、会計さんはこの三連休で全部終わったら、あわせてきてください」
「「「はい、会長」」」
そして、その日の生徒会は終わり、解散となった。
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