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少年と女神の物語
第六十話
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だし」
「確かにそうねぇ・・・じゃあ武双君、今度の三連休に私と一緒にその神様がどこにいるのか、捜しに行かない?」

 林姉からそんな提案をされてその瞬間に二名ほどが反論をする。

「ストップ!その役目は私でもいいと思う!」
「むしろ、依林姉様一人で行くんじゃなくて、何人かで行くべきだと思う」

 まあ、俺も立夏と氷柱に賛成だ。
 どんな神様なのか分からない以上、少人数での行動は好ましくない。
 でも、多分二人にしたのには理由があるんだよな・・・

「でも、私のバイクに何人も乗るわけには行かないじゃない?」
「ああ、やっぱりそう言うこと」

 その返答は、俺の予想通りのものだった。

「・・・なんでバイク?飛翔の術でも跳躍の術でもいいじゃん」
「いや、それは目立つ。今回はどこに神が顕現してるかわからない分、日本中を回ることになりかねないからな。そう考えると、一目のあるところを移動する際のことを考えても、何か乗り物があったほうがいいだろう」

 リズ姉の言葉に、二人は納得したようで座る。
 他にも何人か不満そうな顔をしていたのだが、そいつらも納得したようだ。
 さて、林姉とか・・・色々と不安だな・・・



◇◆◇◆◇



「と、いうわけでこの三連休で地震の原因と見られる神を捜して、ちょっと戦ってきます」
「そうですか・・・やはり、この地震は神が原因なのですね」

 俺が生徒会の集まりの後、副会長が帰ってから再び集まったメンバーに三連休のことを話すと、会長がそう返してきた。

「まあ、立夏と氷柱も霊視をしていますし、祐理も霊視はえてるみたいですからね。間違いないでしょう」
「確かに、それなら間違いないですね」

 副会長がそう同意してくれたところで、話を本題に移す。

「なので、何かあったらすぐに対処できるようにしておいてください・・・って、委員会の方に連絡してもらえますか?どこで暴れるか、まだ全く分からないので」
「分かりました。・・・ただ、いくつかお願いを」
「なんでしょう?」

 俺は、真剣な様子で行ってきた言葉に対してそう返した。
 何かあったのかな・・・?

「まず一つ目に、西天宮の神を必要以上に刺激しないでください。ただでさえ、今度見学なんてされるんですから」
「あー・・・まあ、努力します」

 実際には、翠蓮がたたき起こしに行くんだけど・・・まあ、わざわざ言っても変わらないか。

「次に、あなたの異名・・・あれを広めたりするような真似は、絶対にしないでください。修復が難しすぎますから」
「異名?」

 あれ?俺にそんなものあったっけ?
 全然心当たりがないな・・・

「あのぅ・・・会計さんは、自分に付けられた異名を知らないのですか?
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