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少年と女神の物語
『地を揺らす大蛇』編
第五十九話
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化は俺の口ぶりに興味を持ったのか、そう聞いてきた。
 まあ、うん。確かに信じちゃいない。

「ああ、信じちゃいない。立夏と氷柱が地震のたんびに霊視してるみたいだしな」
「ほう、霊視ですか・・・確かにそれは、ただの地震じゃなさそうですね」
「まあ、その辺りについてはそっちのやつのほうが知ってそうだけどな」

 俺はそう言いながら背を向け、歩き出した。
 まあ聞き出さなくてもじきに分かるだろう、そう考えて、わざわざ手を出すのはやめた。



◇◆◇◆◇



「姐さん、何か心当たりはあるの?」
「当然だ。妾を誰だと思っている?」

 そう言いながら、少女・・・アーシェラは、鷹化に言った。

「教主に伝えておけ。この国に一柱、蛇が顕現しているとな!」

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