暁 〜小説投稿サイト〜
lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
不死鳥
[1/3]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
自我を失ったアイスクイーンとケレニスの戦闘は周囲を巻き込みギラン部隊に甚大な被害をもたらせていた。

「あの姿のアイスクイーンは完全な魔族に戻った証拠。見境なく攻撃をするぞ。」

アイスクイーンをよく知るタラスは部隊にそう告げると負傷者の治療へ奔走した。

瓦礫が散乱し下敷きになった者や魔法に巻き込まれダメージを負った者達の呻き声が聞こえ救援活動をしている者にも無傷な者はいない。
塔の内部でこれだけの被害がでているのだから外側にいたゾンビ達にとってはたまったものではない。
ゾンビの氷像があちこちにあり魔法の余波で砕けていくのが見える。
ゾンビは四肢が砕け、業火に焼かれ良くも悪くも象牙の塔ではゾンビの脅威は消え去る結果となっていた。

ノイマンは最初の戦闘で吹き飛ばされ意識を失っていたが場所がよかったのか運良く重症を負うことなく負傷者の救援の指揮をとり混乱状態にあった部隊を立て直し、指揮官としての才能を発揮するのだった。

「全部隊員は負傷者を優先的に奥へ!」

負傷者が奥へ運ばれていく中ノイマンは壊れた門扉に身を隠すように外の様子を伺う。

戦闘が激しい。
門扉を閉ざさなければ。

半壊した巨大な門扉を見上げどうするか思案するのであった。





「ファイアーストーム」

ケレニスは周囲に炎の竜巻を作り出し接近してきたアイスクイーンから身を守ろうとする。
が、お構い無しに繰り出された氷の杖に腹部を突かれ胃液を吐き出す。
ケレニスの炎に突っ込んだアイスクイーンは何事も無かったように溶けかかった杖に魔力を送り修復すると次々と魔法を繰り出した。
アイスクイーンはその名の通り氷系の魔法を主に使い弱点属性の炎系は使わない。
戦場が空中であることから地系の魔法は意味がなく氷と風系しか使ってこないのがわかっている。
そのためケレニスは炎を中心に戦い防御としても炎を使っていた。
冷気を操る気体に効果がある魔法にはファイアーストームを、氷の塊をぶつけてダメージを与える魔法にはファイアーウォールをというふうに使い分けているのだ。

ファイアーウォールを展開したケレニスは攻撃に転ずるため魔法の詠唱に入る。
これまでタイムラグなく魔法を放っていたことから次の魔法は最上級のものとなるだろう。
魔力の高まりを感じ取ったアイスクイーンはさせるかとケレニスの背後に周りアイスランスを放とうと杖を構える。

「アイスラ・・・ちっ」

突如背後より業火がアイスクイーンを襲い魔法を中断し上空へ飛び上がる。
しかしそれは悪手となりケレニスの放った魔法が襲いかかる。

「メテオストライク」

上空へ飛び上がったアイスクイーンの頭上に巨大な火の玉、隕石が出現し重力と魔力により一気に落下し加速する。
伝説級の
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ