オーレン戦役
不死鳥
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
ニックスに物理攻撃は効くと思いますか?」
隣を進むナイルにナターシャは尋ねる。
「火山にいるファイアーエッグと同じならば多少は効くでしょう。鳥の形を形成しているのは魔力。傷をつければ回復に魔力を消費します。魔力が無くなれば消滅すると考えます」
それを聞き頷くと今度はハスランへ問う。
「ハスラン、あなたはどの程度の距離なら弓矢で的に当てる自信がありますか?」
ふと考え込むハスラン。
「的の大きさによりますがゴブリン程度と仮定すれば250m程でしょうか。そのときの殺傷能力に疑問はありますが」
エルフだから成し得る距離。
瞬発力が発達した筋肉とエルブンビジョンと言われる眼をもって驚異的な命中率と距離を叩き出す。
エルフに弓矢を使う者が多いのはこのためである。
今回の対ゾンビ戦においてはエルフの弓による数減らしが戦局を左右したといっても過言ではないだろう。
「成る程。風精霊の力を借りれば400mといったところですか?」
「その通りです。私は残念ながら水精霊ですので他の契約者の協力が必要ですが」
「わかりました。ありがとうございます」
ナターシャは礼を述べると思考の渦に引き込まれていった。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ