暁 〜小説投稿サイト〜
lineage もうひとつの物語
オーレン戦役
不死鳥
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
魔法に驚き避けようとケレニスとは反対側へ体を滑らす。
間一髪で間に合ったものの左半身が隕石に接触し融解してしまう。
瞬時に魔力を送り込み回復を図るがまたもや業火がアイスクイーンを襲う。
右半身でアイスランスを繰り出し業火を防いだ先に見たのはフェニックス。

「こんなものまで用意するとはね」

火山地帯とオーレンは隣り合っている。
象牙の塔はオーレンの中でも火山寄りにありケレニスはそれを待っていたのだろう。
一気に形勢逆転となりアイスクイーンは防戦一方の展開となったが余裕の笑みは消えることはなかった。





ゾンビを撃退し戦後処理に追われている各部隊は出現したフェニックスに慌て驚いている。

「メテオにフェニックスだと?バカげている!これではゾンビどころの騒ぎではない!」

マヌエラ部隊の報告を聞いたゲオルグは拳を震わせ上空を見る。
自分達ではどうしようもない事態に思える。

「殿下へ避難を奨めてくる」

イスマイルはゲオルグにそう伝えると広場へ向かって走った。

「殿下。いつアレがここを襲うのかわかりません。住民を別の街に避難させ殿下も撤退を!」

イスマイルがナターシャへ進言するが

「象牙の塔の人々を見捨てろというのですか?」

イスマイルがその言葉に反応しようとするとマヌエラも駆けつけ同じ事を口にする。

「殿下!ここは危険です、すぐに撤退を!」

「私はここに残り最後まで見届けます。イスマイルさん、各部隊で動ける人数は?」

有無を言わさぬ物言いで訊ねるナターシャにイスマイルは説得は無駄だと覚り状況の報告をしていく。
全体の約半数。
それが現在動かせる人数だ。
オーレン、ハイネの部隊は殲滅戦の参加となり殆ど残っていることからケント、シルバーナイトタウンの部隊は甚大な被害を受けているのが伺えた。

「イスマイルさん。最初の約束を覚えていますか?」

悪戯な笑みを浮かべたナターシャは突然切り出した。

「勿論です」

「では、あなたの部隊とマヌエラさんの部隊で象牙の塔へ向かいます。お二人には申し訳なく思いますが宜しくお願いします」

そして更に続ける

「ゲオルグさんの部隊は負傷者の治療を、ダンガスさんにはハイネに住民の受け入れ準備をお願いしてください。それが済み次第ゲオルグさん、ダンガスさんの部隊で負傷者と住民の移送をするようにしてください」

「そして全隊からエルフで志願者達を集めた部隊を作ってください」

イスマイルとマヌエラは言葉を交わすことなく各所へ散り命令を伝えていく。
一秒も無駄にできない緊急事態である。
リーダー達の手腕は確かなものですぐに準備を整えナターシャを筆頭に象牙の塔へ向け出発していった。

「ナイル、フェ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ