DAO:ジ・アリス・レプリカ〜神々の饗宴〜
第二十四話
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なのさ!?」
「む?修行のたまものだ」
「違う!!絶対違う!!」
こんな状況でも突込みを欠かさないカズも、既にぼろぼろになっている。リーリュウも二本の《冥刀》を杖代わりにして。やっと立っているような状態だ。ハクガに至っては倒れ伏したまま動けない。
「そんな……」
――――これは……俺のせいなのか?
――――俺が……俺が特攻したせいで?
「あ……ああ……」
セモンの腕から、力が抜ける。《冥刀》が転がり落ち、輝きを消す。どさり、と膝をついたセモンには、立ち上がる気力が残ってはいなかった。
後の世界――――主に《加速世界》と呼ばれることになる場所で、《ゼロフィル》と呼ばれることになる行動不能状態。その亜種とでもいうべきものが、今、セモンを襲っていた。
信じていたものが、救うべき誰かを傷つけてしまった。それは、その誰かを守るために、救うためにあるはずだったのに……。
「終わり、か……」
キ、ク、ク、ク、ク……と、オウエンがひび割れた嘲笑を漏らす。
「殺せ、《アークイフリート》」
『ヴァルロォォォ―――――……ン』
どこか悲しげな声を響かせたまま、《AEN》はその拳を振り下ろす。それは、無防備なセモンに突き刺さ―――――
―――――る寸前に、水の壁によって阻まれた。
「な、に……?」
オウエンがひび割れた声で、いぶかしげに唸る。
《六王神》の最強の《ギア》、その攻撃を止めたのは――――ハクガだった。
地に倒れ伏していたはずの彼はいつの間にか…満身創痍の状態ではあれど…立ち上がっていた。その右腕には、黒と青のオーラが渦巻く。
「そこまでに、してもらいましょうか……」
「それは……!?」
ハクガの体から、激しくオーラが立ち上る。その色はやはり青と黒。それは――――水と、闇の六門属性を示す色ではなかったか。
「ア、ア、あ……?」
「……オウエン?どうしたの?」
エリューラがいぶかしげに眉をひそめる。オウエンが、奇妙なひび割れ声を上げたのだ。
それは、悲鳴にも聞こえた。
「貴、様……貴様貴様貴様ァァァァ―――――――――!?」
オウエンが苦しげに頭を抱える。
「うわぁぁぁぁぁぁぁ―――――――っ!!」
その声から、ひび割れが『抜け』る。オウエンの声は、涼しげな少年の物に変わる。恐らくそれが、本当のオウエンの声。面に覆われていない片目からは涙があふれ、滴り落ちる。
『ルォ――――……ン……』
《AEN》が苦しげに身をよじり、豪速の一撃を打ち出す。黄金の炎を纏った拳が、今度こそセモン達に突き立とうとしたその瞬間。
セモン達の足元がどぷり、と融解す
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