第56話 派手なビームとか必殺技がない分は使える物を使って少しでも派手に見せるとか工夫をすればバトルは盛り上がる
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新八が大変な事に巻き込まれているのとほぼ同時刻。銀時達は突如としてやってきたフェイト、アルフ両名と合流し、粗方殺人メイドの掃除を終えてその場から退散しようとしていた。
が、そうそう簡単に物事が運ぶ筈もなかった。同じ極の磁石同士が合わさると反発しあうかの様に、同じ人間でも互いに反発し合う者も居たりする。
この二人の様に―――
「あぁん、てめぇ今何つったぁ!?」
思いっきりドスの利いた声で銀時は言葉を放つ。その額には大量の青筋が浮かんでおりかなりご立腹だった。しかし、ご立腹なのは銀時だけでなく、その銀時に睨まれている者もまたご立腹状態だった。
「頭だけじゃなくて耳も悪くなったのね? だったら何度でも言ってあげるわ。この主役もどき!」
「てめぇぇぇ! ジャンプ漫画で人気の主人公である俺をよりにもよって主役もどきだとぉゴラァ! 一体何処をどう見て俺が主役もどきだってんだよ?」
「見たまんまじゃない! 私が助けに来なかったら今頃骸になってたでしょう? 主人公ならあれ位自分の力で切り抜ける筈なのにそれが出来ない時点で貴方は主役もどきなのよ!」
そんな訳で、銀時とフェイトの両者はその場から一向に動こうとはせずに互いに激しくメンチを切りあっている有様であった。
んで、そんな二人に対して深い溜息を吐いているアルフと呆れ返っている神楽となのはが其処に居た。
「お〜い、いい加減にしようよぉ二人共ぉ。でないと本当に面倒な事になるからさぁ」
これ以上無駄に時間を浪費する訳にはいかない。早くこの場から移動したいとアルフは二人に声を掛けた。
「うっせぇんだよ犬っころが! てめぇはその辺でお座りでもしてろ!」
「アルフは黙ってて! この男の言動だけは絶対に認める訳にはいかないんだから!」
アルフの静止を無視し、両者は再度睨み会いを始めた。
駄目だこりゃ、この二人は近づけば回りがどうだろうと構わずに喧嘩を始めてしまう。此処まで険悪なのも案外新鮮かも知れない。
顔に手を当てて呆れるアルフ。そんなアルフの両肩にそっと神楽となのはが手を置いてまぁまぁと彼女を慰める。
そんなほのぼのとした光景を見せる三人とは裏腹に例の二人は今にも互いの得物で喧嘩を開始してしまいそうな空気をかもし出していた。
が、そんな二人の空気など全く読まずに殺人メイド達はぞろぞろと向ってくる。
「ほら、二人共! 急がないとまた奴等が群がってくるよ!」
「ちっ、こいつ一人でも面倒なのに更に厄介な奴等が来ちまったじゃねぇか」
押し寄せるメイドの大群に銀時が舌打ちを鳴らす。すると、そんな銀時を見てフェイトは鼻で笑って見せた。
「何、あんな機械の塊に苦戦してるの? それってかなりやばいんじゃない? 主人公降板して
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