コードギアスR2
0591話
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が起こしたと!?」
勢い込んでくるギルフォードに、無言で首を左右に振る。
「いや、その勢力は中華連邦内に潜んでいるだけだ。何人かの協力者はいるかもしれないが、基本的に中華連邦は関係無い筈だ」
「……では、どこが?」
「それは今はまだ言えない」
さすがにブリタニア皇帝の直轄云々というのを、今のギルフォードに言う訳にはいかないだろう。もっとも、そんな事件を起こせるような集団はそうそう無い。中華連邦、EU、そして……ブリタニア。恐らく薄々は察しているんだろう。
「他にも、一応は建国予定の国がどういう存在になるのかを教えてもいいが……聞いていくか?」
「もちろんだ。姫様が建国するというのだから、どのような国になるのかは是非聞かせてくれ」
ギルフォードに続き、クラウディオもまた頷き、改めて椅子へと座り直す。
「言っておくが、別にコーネリアの国って訳じゃないぞ? その国は俺やコーネリアにしてみれば、あくまでもシャドウミラーの出先機関を置く為に作る国だ。もちろんその国を影から操るとか、そんな風には考えていないが……」
色々と考えた結果、理想としてはオーブのように自力でもある程度の判断や戦力を持っている国というのが望ましいという事になった。そして俺達シャドウミラーはその国の同盟者、あるいは後ろ盾といった風な立場が望ましい。でなければ、国の運営でこっちも忙しくなりそうだしな。シャドウミラーの最大の弱点でもある人材不足を考えると、こっちから人手を出すのは遠慮したい。
もちろん量産型Wを使ってもいいのなら人材は無制限だが、まさかあの不気味なヘルメットを被った奴等を派遣する訳にはいかないしな。
それでいてサクラダイトを一定量確保する為には、この世界に対する一定以上の影響力を保持する必要もある。
「では、その国は誰がトップに立つというのだ?」
「国の象徴として現在の中華連邦の天子。そして表向きの代表としてオデュッセウス。国を実質的に動かすのは、お前に頼んだ黎星刻という人物だ」
「オデュッセウス殿下はともかく、黎星刻というのはそこまでの人物なのか?」
「ああ。文官、武官、その両方でこの世界トップクラスの人物だ。だが、この人物が心酔しているのが天子でな。その為に実際には権力の無い、この国の象徴として天子を迎え入れようとしている訳だ。オデュッセウスに関して言えば、その人柄が広く知られていて好意的な人物が多いからな」
「……戦力に関してはどうする? 今のアクセルの話を聞く限りでは、基本的には中華連邦の人材を主に使うらしいが、ガン・ルゥではブリタニアに勝つ事は不可能だぞ」
実際にキュウシュウ戦役を含めて俺がこの世界にいる時に幾度となくガン・ルゥと戦ってきただけに、ギルフォードのその言葉には重みがあった。
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