コードギアスR2
0591話
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誠を誓ったギルフォードが、その事実をそう簡単に許す事が出来無いというのは理解していた。その為、俺はギルフォードの拳を正面から受け止める。
左頬に感じる衝撃。その衝撃を受けながらも、俺は微動だにせず視線をギルフォードの方へと向ける。
「アクセル……お前が姫様の部下であった時から、姫様がお前に惹かれているというのは分かっていた。お互いの身分が違うという事は理解していたが、それでも私はお前と姫様が付き合う事になればいいと思っていたさ。だが……だが! だからといって姫様の他に恋人を……しかも、複数人作るだと!? お前は姫様を、何だと思っている!」
ギルフォードの口から放たれる怒声。それはこの部屋が防音でなければ、恐らく店の者が何があったのかと部屋の様子を見に来かねない程の大声だった。
普段冷静沈着なギルフォードであるだけに、その怒りがどれ程のものなのかは容易に想像出来る。だがそれでも、俺は殴られた左頬をそっと撫でてから口を開く。
「コーネリアは、俺の愛するべき女の1人。さっきも言ったが、魂の伴侶の1人だ」
「ならば何故姫様以外にも恋人が存在している!」
「俺の気が多い事に関しては言い訳はしない。だが、俺がコーネリアを愛しているというのも紛れも無い事実。そうでなければ、魂の伴侶として求めたりはしないし、何よりも今の関係はコーネリア自身も受け入れている」
ピクリ、とギルフォードの頬が動く。
「コーネリア様も受け入れている、と?」
「ああ。どうしても信用出来ないのなら、今度コーネリアに直接聞いてみるといい。そうすればはっきりするだろう」
その一言でようやく怒りがある程度は解けたのか、深く溜息を吐きながら倒してしまったテーブルを元へと戻す。
それでも完全に怒りが収まった訳でないというのは、ギルフォードの怒りの深さを物語っていたのだろう。
「ふぅ。……この話に関しては、後日コーネリア様に直接尋ねて、それからこちらの態度を決めさせて貰う」
「そうしてくれ」
「……それにしても魂の伴侶、ですか。また大袈裟な名前ですね」
クラウディオが先程テーブルを倒した時に床に転がった布巾やら何やらを元に戻しながら尋ねてくるが、俺はその言葉に首を左右に振って、否定する。
「別に大袈裟でも何でも無いさ。今のコーネリアを含めて俺の恋人3人は全てが時の指輪という魔法のある世界で得たマジックアイテムを指に嵌めている。この指輪の効果は、装着している者を時の外に置くという物で……そうだな、分かりやすく言えば不老になるという効果を持っている」
ピタリ。その言葉を聞いた途端、ギルフォードとクラウディオ2人の動きが止まる。
「不老……それはつまり、姫様はもう死なない、あるいは死ねないという事か?」
「いや。ギルフォ
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