暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos21そうして彼女たちは真実の扉に手を掛けた〜Knockin’ on Truth’s Door〜
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†††Sideはやて†††
いつものようにルシル君とシグナムとヴィータがリンカーコアを回収しに出かけて、わたしとシャマル、ザフィーラ、シュリエルはお留守番。“闇の書”の空白ページも残り60ページほど。今日明日で完成させることが出来るから3人だけで十分や、って。わたし1人で留守番した方がもっと早く完成できると思うんやけど、
――はやてを1人にはさせておけない。最低でもシャマルと、あと1人は常にはやてと一緒に留守番だ。だからはやてと過ごした時間が短いシュリエル。あぁ、それと男避けのザフィーラが適任だ――
ルシル君はそこだけはどうしても譲らへんかった。まぁ、それもわたしのことを想ってくれとるから思えば嬉しいことやけど。ルシル君の心遣いを嬉しく思っとると、キュッと胸が苦しくなった。そして「はぁ」溜息を吐いてしまう。原因は判っとる。ルシル君のことを考えるからや。
シャルちゃんの言葉で気付かされてしもうた。わたしは、ルシル君のことを家族やのうて1人の男の子として好きなんやってことを。気付かされてからとゆうもの毎日が大変やった。出来るだけ意識せえへんようにルシル君と顔を合わすのが特に。
(ルシル君はわたしを女の子やなくて家族として好きでいてくれとる。わたしも家族として好きやった。そやからこれまで楽しく暮らせて来たんや。それを壊したない・・・)
もし告白してフラれたりでもしたらわたし、絶対に立ち直れへん。でも手を拱いてシャルちゃんにルシル君を取られんのも嫌や。唯一の救いは、ルシル君はシャルちゃんの告白を断ったこと。そやけど、それがいつまでも続くって思うのも早計や。
シャルちゃんのアプローチの強さはもう知っとる。その、キ、キ、キキ、キキキ、アレや、うん、アレ。人目も憚らずにあんな堂々と告白してアレするシャルちゃんのアプローチに押されてルシル君が落ちたらと思うと・・・。
――みんなに紹介するね。わたしの彼氏、ルシルで〜す?――
――今までありがとう、はやて。俺、これからシャルと一緒に暮らすよ♪――
「そんなん嫌やーーーっ!」
「「っ!!?」」
思わず叫んでしもうた。それに、あまりに力み過ぎて買ったばかりのレシピ本を引き裂きそうになった。わたしと同じようにソファに座って恋愛小説を読んでたシャマルは「どうしました、はやてちゃん!?」、レシピ本を読んでたシュリエルは「主はやて、何かありましたか!?」ってゆう風に驚かしてしもうた。あと庭で体を動かしとるザフィーラも遅れて「主はやて、何かありましたか・・!?」慌ててリビングに戻って来てくれた。
「コホン。なんでもないよ。ちょおイヤ〜な夢を見た・・・かな?」
咳払い1つして誤魔化し。3人は、そうですか、って渋々っぽいけどそれで納得してくれた。それから今日の夕ご飯は何
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