暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos21そうして彼女たちは真実の扉に手を掛けた〜Knockin’ on Truth’s Door〜
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ん。またね、ルミナ」

去って行くルミナの後ろ姿を見送った。ルミナの言う通りだよね。今は“闇の書”の方を解決させないと。わたしも改めて技術部区画へと歩き出す。

「あ、そうだ。パーシヴァル君を少しでも冷静になれるように・・・」

携帯電話で撮影したある写真を通信端末へ送信、そこからパーシヴァルの通信端末へと送信。わたし、フェイト、アリシア、アルフ、それになのはやアリサにすずか、そして八神家の全員で撮った集合写真。大人で美人なシグナムやシャマル、シュリエルに、彼もドッキドキ。
お姉さん好きなパーシヴァル君のことだし、怒りも薄れて少しは冷静になるはず。どんな返事が来るか楽しみにしながら歩みを再開すること僅か10数秒。通信端末にコールが入った。きっとパーシヴァル君だ。「はいは〜い。イリスです〜♪」コールに応じる。

『イリス、お前な! シグナム様たちの画を勝手に使ってんなよ! というかいつ手に入れたんだよ! いやそれよりもすごい合成技術だな、あとで教えてくれ!』

なんでかメッチャ怒られちゃった。ううん、そんな事よりも「どうしてシグナムの名前を知ってるの、パーシヴァル君」って訊き返す中、ドッと嫌な汗が全身から噴き出してきた。なんか気付いちゃいけない、でも知らないといけない真実がいま目の前にまで来ているような・・・。

『知っているも何も。かつてベルカがまだ存在していた頃にシュテルンベルク家が誇ったグラオベン・オルデンという騎士様たちの御一人だぞ! 俺がもっとも尊敬しているシュテルンベルク家の先祖である魔神オーディン様とその仲間、シグナム様、ヴィータ様、シャマル様、シュリエルリート様、ザフィーラ様、それに現代では生死不明だけど、融合騎のアギト様とアイリ様』

パーシヴァル君の口から発せられた、地球で出来たわたしの友人たちと同じ名前に、「・・・うそ・・・」わたしは全身から力が抜けてへたり込みそうになった。グラオベン・オルデン。シュトゥラの最強戦力とされた少数精鋭の騎士隊。知っていた。知っていたけどメンバーの名前とか顔とかの詳細などは知らなかった。

『嘘なものか! ちょっと待っていろ。シュテルンベルク家の家宝の1つ、グラオベン・オルデンの集合絵画を見せてやる! ベルカ崩壊時の混乱の中で残された貴重な1枚だ!』

パーシヴァル君から送られてきた1枚の絵画写真。頭の中が真っ白になる。椅子に座る銀髪の青年。この青年が魔神オーディン。ルシルをそのまま大人にした外見。側に立つのはシグナム達と瓜二つ・・・というより本人たちだ。オーディンの両太ももに座る幼い子供が、融合騎のアギトとアイリ。生死・行方ともに不明。

『ほら、教えてくれよ、イリス。どうやってグラオベン・オルデンの画を手に入れ、こんな完璧な合成写真を作ったのかを』

「・・・
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