暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos21そうして彼女たちは真実の扉に手を掛けた〜Knockin’ on Truth’s Door〜
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局へ。

「しかしグレアム提督は僕に一体何を渡すつもりなんだろう?」

「う〜ん、なんだろうね〜。何をプレゼントしてもらえるのか判んないけど、出来れば良いモノを貰ってきてよね」

「それは僕に言うセリフじゃないだろ? そういう君も、きっちりキルシュブリューテを直してもらって来い。いつランサーが動くか判らないからな。おそらく闇の書の完成まで残り数日と言ったところだろう」

「判ってる。最後の最後で間に合わずに見学組なんて死んでも嫌だもん」

お互いの目的地に着くまでの廊下でクロノと話す。そんな空しい形で“闇の書”事件の最後に立ち会うなってごめんだわ。

「そうそう。クロノってクリスマスってどうするの?」

「地球での祝日だったか? この事件も片付いていないと言うのに局員が遊んでなどいられるか」

グサッと来るクロノの返事。そんなわたしを見たクロノが「君は遊んでくるといい。僕は気にしない」なんて言ってきた。嫌味か、こんちくしょー。まぁ、クロノのことだからそんな意味で言ってないと思うけど。クロノが、純粋に楽しんでこい、って言ってくれているんだから「お言葉に甘えま〜す♪」クロノの前に移動して、見上げるようにしてウィンク。

「っ! そういうことをイチイチするな。君の悪い癖だぞ。変な男にそんなことをやって勘違いされても知らないぞ」

「だいじょ〜ぶ。わたしの想いはルシル一途。それに、こんなことをするのはクロノだけだよ♪ からがいがいのある、ね♪」

「コラ!」

「きゃー♪」

振り被られた拳から逃れるように頭を抱えて逃走。っと、「ここで一旦お別れね、クロノ」目の前に広がるエレベーターホール。上に行けば執務部、下に行けばわたしの目的地の技術部区画。

「ああ。お互いに良い実りを受け取れるといいな」

クロノと拳を突き合わせてから別れて、別々のエレベーターに乗った。技術部区画のフロアで降りて廊下を歩いていると「あれ? ルミナ」が前から歩いて来た。アルテルミナスもわたしに気付いて「やっほ、ちょっとぶり♪」手を振ってくれた。

「ルミナも技術部に用が?」

「まあね。パーシヴァル君の槍を受け取りに来たの」

ルミナの手の平に乗る白い懐中時計、「ロンゴミアントを?」を指さす。パーシヴァル君。聖王教会の最高戦力、銀薔薇騎士隊ズィルバーン・ローゼに所属している騎士で、フルネームはパーシヴァル・フォン・シュテルンベルク。
わたしたち聖王教会が崇める聖王家の御一人、聖王女のオリヴィエ様。それに覇王クラウス・G・S・イングヴァルト、冥王イクスヴェリア、雷帝バルトロメーウス・ダールグリュンなどと言ったベルカ史の中でも超有名な騎士たちと交友があったとされる、ベルカ史上最強の一角と謳われてる騎士、魔神オーディンの子孫だ
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