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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos21そうして彼女たちは真実の扉に手を掛けた〜Knockin’ on Truth’s Door〜
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ごめん。その話はまた後で・・・」
『あ、おい! イリ――』
通信を切って電源を落とす。わたしはフラフラと壁に寄りかかってとうとうしゃがみ込んでしまう。漏れる溜め息と、そして「どうしてこんなことになっちゃったわけ・・・」深い悲しみがわたしを襲う。でも・・・。
――オーナーは私たち騎士にとって大切で、大事な、とても愛おしい家族だ。それはオーナーも抱いてくれている想いだ――
「あぁ、そうか。そうよね。家族を助けるためにはあんな無茶な手段を取るしかなかったんだよね」
はやてとシグナムたち守護騎士と絆の強さは十分理解してる。これまでの八神家と関わりを持っていれば嫌でも思い知る。本物以上の家族に思える、笑顔が絶えなくてとっても温かな八神家。ここでわたしは通信端末の電源を入れ直してパーシヴァル君にコール。
『なんだよ、イリス。教えてくれる気にな――』
「ごめん、パーシヴァル君。オーディンのデバイスの名前って判る?」
『オーディン様のデバイスの名前? よーく聞け。オーディン様の御夫人、エリーゼ卿の日記に記されていたのを読んだことがあるから知っている。その名も・・・剣槍エヴェストルム!』
「っ! ありがと、パーシヴァル君!」
『あ、おい! ちょっ――』
通信を切ってまた電源を落とす。そしてわたしは急いで技術部区画を目指すために駆けだす。その最中に『クロノ! 守護騎士と主の正体が判った!』ってクロノに通信を入れる。
『なにっ!? それは確かな情報なのか!?』
「ほぼ確実よ! オーナーの正体は・・・はやて。八神はやて! 守護騎士はシグナム、ヴィータ、シャマル、シュリエルリート、ザフィーラ! ランサーの正体はルシリオンよっ!」
『・・・なにぃぃぃ!!?』
パーシヴァル君とした話、そして得た情報をクロノにも伝えると、『何てことだ。彼らが守護騎士とその主・・・!』クロノもかなりショックを受けてる。クロノはわたし達より八神家と関わっている時間は短いけど、それでも顔合わせくらいは済んでるし、話もした事があるからね。
「クロノ。リンディ艦長たちに連絡を! あと家宅捜査の令状を!」
『あ、ああ! 君は!?』
「まだキルシュブリューテの修復を終えてない! 先に帰ってて!」
『・・・判った! 待っているぞ!』
通信を切る。そしてわたしは、“キルシュブリューテ”の修理のために第零技術部へと向かって全力ダッシュ。
「ドクター!」
第零技術部と廊下を隔てるドアがスライドして開いて行くんだけど、あまりに遅く感じたから回し蹴りで無理やり早く開かせる。
「ぶふっ!? 騎士イリス!?・・・急になんだい、女の子がやることではないよ。なぁ、チンク?」
「あー、はい、そうです
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