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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第327話】
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「あぎゃぎゃ! 絶望しな、織斑一夏! ざっくり切り刻んでやるぜ……白式をなぁッ!!」

「く、クソッ! やられるかよぉッ!!」


 一夏の叫びが聞こえるも、俺もラウラもまだ動けずにいて、セシリア自身は援護は可能だが、撃てば確実に一夏に当たり、フレンドリー・ファイアになるため容易には援護できずにいた。


『ちっ! 雅、此方にまだ誰も向かって来てないか!?』

『……教師陣はまだ無理な様だ。 だが、北エリアの警戒を行っていた篠ノ之箒の紅椿がそろそろやって来る様だ』

『……了解』


 不安が過る――この間も白式にダメージを与え続ける男の連撃にとうとう白式は――。


「……!? しまった、エネルギーが……!?」


 シールドエネルギーが根刮ぎ奪われ、白式の機能がダウン――空中から地上へ膝をつく形で降り立った。


「ぎゃぎゃっ。 ――テレビの情報なんざ当てにならねぇな。 ……まあ、そんな気はしてたがな。 シビリアンコントロールって奴か? あぎゃぎゃ……さて、このまま白式を奪えば亡国機業としての任務は達成だが――」

「一夏ァァァッ!!!」


 男の呟きが遮られるように、声が聞こえてきた。


「あぎゃ♪ 来た来た……唯一の第四世代型――【紅椿】!!」


 口元を歪ませた邪悪な笑みを、空中にいる篠ノ之へと向けた男。

 その笑みに、篠ノ之は不快そうな顔をしながら――。


「男の……IS使いだと……!?」


 驚きの声をあげる篠ノ之――そして。


「フリューゲル・ドライ! 織斑一夏をその場で固定しな!」


 命令を送った次の瞬間、まだ白式を身に纏った一夏に対してAICで動きを封じ込めた。


「……ッ! 動けねぇ!」

「あぎゃ、暫く大人しくしてな」


 不敵な笑みを浮かべながら一夏にそう言うと、悔しそうな表情のまま男を睨み付ける一夏だった……。
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