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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第327話】
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開いた盾の装甲がまたも吸収――次の瞬間、光を放つと共に盾の真ん中が開き、中から砲口が現れるとそこから荷電粒子砲を撃ち返した。
「何!? ……霞衣!」
直ぐ様切り替え、零落白夜の盾が機体前方に張り巡らされた。
「あぎゃ……! ドライ、砲撃開始だ!」
自律兵器が真ん中から開くと、中から砲口が現れ――。
「……ッ!?」」
一夏の表情が変わるも、時既に遅く、武装腕に集中的に実弾射撃――。
自律兵器から排出される空薬莢の量が凄まじく、もしかするとあの兵器自体に粒子変換させる何かの機能が搭載されているのかもしれない。
周囲一帯に立ち込めるガンスモーク――執拗な攻撃に、白式の武装腕に紫電が走ると同時に霞衣の膜が消え去る――そして。
「ぐぅぅううっ!!」
荷電粒子砲の直撃を浴び、機体を包み込むような爆発に呑まれた一夏。
男の方は、自分の自律兵器が巻き込まれないように寸での所で離脱させていた――。
爆煙が立ち込める中、強い突風が吹き荒れ、爆煙を掻き消すと中から装甲が少し黒ずんだ白式を纏った一夏が現れる。
「……ッ!!」
「あぎゃ、中々効いたようだな?」
「へっ……! 全然効いてねえよ! ……それに、一度見た以上俺には通用しないぜ!」
「あぎゃぎゃっ! なら……俺様の期待に応えろよ、織斑一夏ぁッ!」
待機させていた自律兵器――フリューゲル・ドライを再度一夏へと向けた男。
一方の一夏は左右に機体を大きく揺らし、自律兵器を避けつつ――。
「そらァッ!!」
一直線に飛んできた所を狙い済ますかの様に横へと切り払う――だが。
それをまるで先読みしていたかのように紙一重で雪片の刃を避けきる――そして。
「ッ……し、しまった!」
「あぎゃぎゃ♪ とんだ口先だけの野郎だな!」
フリューゲル・ドライから放たれる停止結界で身動きの取れなくなった一夏に、男は飛翔して急接近――勢いそのまま、顔面目掛けて膝蹴りによる一撃を与える。
「ぐっ……!?」
「そらよ! こいつの一撃、耐えれるかッ!?」
「……!?」
一夏の表情が変わる。
粒子形成された武器は、まるでチェーンソーの様な刃を持つ大剣でそれを片手で回すように器用に扱いながら――。
「織斑一夏、知ってるか?」
「……何をだよ」
「……チェーンソーは神すら葬る最強の武器だって事をよぉッ!!」
チェーンソーの独特な機械音と共に、刃が高速回転し始める。
そして――白式へと斬りつけると凄まじい火花が立ち、白式の装甲が傷つけられていく。
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