第2章
戦闘校舎のフェニックス
第54話 頂上決戦です!
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
、上級悪魔に聖水はそんなに効果が無いらしい。
周りの貴族達もそれを分かっているのか、イッセーの行動に嘲笑していた。
千秋達や木場達も訝しげに見ていた。
確かに、効かないだろうな、イッセーの左腕にある物が無ければだがな。
どうやらライザーは気付いたようだが、既に遅く、イッセーは口で瓶の蓋を取って、ライザーに聖水を浴びせていた。
『「赤龍帝の贈り物(ブーステッド・ギア・ギフト)ッ!!」』
『『Transfer!!』』
聖水の聖なる力が強化された。
『「なっ!?ギャァァァッァァッ!?!?グゥッ!?ぐっ!?あっ!?アァッ!?アァァァッァァッ!?」』
ライザーは顔を手で押さえ、激しく絶叫する。
と言うか、見ているこっちの顔が痛くなってきた。
何気にえげつない事をやる親友の行いに顔をしかめてしまった。
「うわ〜、痛そう〜」
「……痛いってレベルじゃないと思います」
呑気に言う鶇に塔城がツッコミを入れていた。
「ライザーの炎が!」
木場の言う通り、ライザーの炎の勢いが衰えていた。
「強化された聖水が、体力と精神を著しく消耗させているのでしょう」
「灰の中から復活する不死鳥(フェニックス)でも、精神だけは瞬時に回復できませんもの」
『精神?』
「心までは不死身じゃないって事だ。その点で言えば、イッセーは圧倒してるな。あの諦めの悪さは並大抵の精神じゃできないだろうからな」
『……確かに…』
おお、満場一致だった。
『「……………」』
ライザーは無言で震えながら立ち上がり、震える手に炎を集め始めた。
『「アーシアが言っていた!十字架と聖水が悪魔は苦手だって。それを同時に強化して、同時に使ったら、悪魔には相当なダメージだよな!」』
『「っ!!」』
炎を飛ばすが、イッセーはジャンプして避ける。
『「木場が言っていた。視野を広げて相手を見ろと!」』
イッセーは着地すると!十字架に残りの聖水をかける。
『『Transfer!!』』
『「朱乃さんが言っていた。魔力は体全体を覆うオーラから流れるように集める!意識を集中させて、魔力の波動を感じればいいと!」』
十字架と聖水を同時に強化し、腕を前に突き出す。
『「小猫ちゃんが言っていた!打撃は中心線を狙って、的確に抉り込むように打つんだと!」』
イッセーは木場達の教えを高々と復唱する。
おそらく、あれには、ゲームで散って無念だった木場達の思いを込めて言っているのだろう。
イッセーの復唱に木場達は笑みを浮かべていた。
イッセーの気迫にライザーは焦り出す。
『「ま、待て!?分かっているのか!この婚約は悪魔の未来の為に必要で、大事なものなんだぞ!お前のように何も知らないガキが、どうこうするようなものじゃないんだ!!」』
説得のように見えるが、あれは完全に命乞いのようなもの
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ