第2章
戦闘校舎のフェニックス
第54話 頂上決戦です!
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「たかが俺の腕一本、部長が戻ってくるなら安い…取り引きだぁぁぁっ!!」』
イッセーはライザーに向かって飛び出す。
ライザーは完全にイッセーの気迫に圧倒されて、動けないでいた。
『「うおぁぁぁぁっ!!」』
『『Count up』』
『「え?え?あ?うわっ!?」』
無情なタイムオーバー宣言の音声が発せられ、鎧が消失し、イッセーは突然の損失感に呆気に取られ、地面に倒れ伏してしまう。
「そんな!あとちょっとだったのに!」
千秋が悲嘆する。
「……ここまでなの…」
燕も悲観的になっていた。
「……イッセー君は頑張ったよ…もうこれ以上戦わなくていいよ…」
鶇もこの有り様だ。
三人とも、イッセーが自分の腕を犠牲にした事実を知り、目の前の状況を見て、完全に悲観的になっていた。
木場達も悔しさに拳を握り絞めていた。
周りの貴族達の顔は完全に決着が着いたと考えてる顔をしていた。
『終わったな』
ドレイクが話し掛けてきた。
『残念だったな。ま、よくやったじゃねえか。悔いはねえんじゃねえのか?んじゃ、賭けは俺の…』
(何が終わったんだ?)
『は?』
ドレイクが素っ頓狂な声を上げた。
『……いや…あいつらの戦い…』
(まだ終わってないだろ?)
『は!?お前、まだあいつが勝てると思ってんのかよ!?』
(イッセーはまだ諦めてないぞ?)
『それ以前にもう詰んだだろこれ?』
(いいから、もう少しぐらい待てよ)
『………。わぁったよ。この戦いが完全に終わるまでが賭けの内容だからな』
ドレイクはそれ以降、口を挟まなくなった。
自分でも不思議なくらい、俺はイッセーが負けないと信じていた。
『残念ながら時間切れだ小僧』
(ふざけるな!あと少しだってのに!今度は何を支払えばいい?目か?足か?何でもくれてやる!!)
『お前の今の基礎能力では、これが限界だ』
(……俺が弱いからって事か…クソォッ…何で俺は肝心なところで…)
『解除する瞬間、僅かだが、力を宝玉に移せた。だがそれは一時的な物。残念ながら、フェニックスの再生能力に対抗するには及ばないだろう』
(でも!それでも俺は…)
『「……絶対に諦めねえ…ぐっ!?…」』
未だに諦めず、立ち上がるイッセーの胸ぐらをライザーが掴んで持ち上げる。
ライザーは鎧が消えた事をいいことに、余裕を見せ始めていた。
『さて、そろそろ眠ってもらおうか!目覚める頃には式も終わってるだろう…』
『「………まだだ……」』
『「あ?」』
『「……火を消すには…水…だよなぁ!…」』
イッセーは懐から水の入った瓶を取り出し、ライザーに見せ付ける。
「聖水!?」
木場が瓶に入っている液体の名称を驚愕しながら口にした。
「ですが、ライザー程の悪魔に聖水程度では…」
会長の言う通り
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