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ハイスクールD×D 新訳 更新停止
第2章
戦闘校舎のフェニックス
第54話 頂上決戦です!
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…っ!?…」』
ライザーがイッセーの左腕を凝視して、驚愕していた。
イッセーの左腕をよく見ると、何かを持っていた。
(っ!?あれは!)
『「……十字架…」』
そう、イッセーが持っていたのは十字架であった。
『「ぐあっ!?」』
『『X』』
イッセーはフィールドの壁に叩きつけられ、そのままフィールドに倒れ込むが、すぐに立ち上がる。
『「……十字架だと…」』
ライザーはフィールドに降り立ち、膝を着く。
『「……うちの僧侶(ビショップ)は元シスターでね…奥にしまい込んでたのを、ちょっと借りてきたのさ…さすがのあんたでも、神器(セイクリッド・ギア)で高めた聖なる力は堪えるようだな!…」』
『『W』』
確かに、いかに不死身とは言え、悪魔である以上、聖なる力は効くだろう。
「何で悪魔のイッセーが十字架を持てるのよ!」
「俺にも分からねえよ!」
燕に言い寄られるが、正直、俺にも分からなかった。
神器(バランスブレイカー)と言い、十字架と言い、分からない事が連続で襲ってきたせいか、頭の中が軽くパニックなっていた。
(……一体どうなっ…待てよ…)
俺はふと、ある事を思い出す。
それは、ここに来る前にイッセーの左腕から感じた異様な気配…。
(まさか!)
俺はもう一度、イッセーの左腕をよく見る。
『……バカな…十字架は悪魔の体を激しく痛め付ける…いかにドラゴンの鎧を身に着けようと、手にする事自体…っ!?…』
ライザーがイッセーの左腕を見て、何かに気付いた。
俺も気付いた。
『「まさか、貴様、籠手に宿るドラゴンに自分の腕を!?」』
『『V』』
『「ドラゴンの腕なら悪魔の弱点は関係ないからな!!」』
籠手に隠れて分からなかったが、よく見ると、籠手の隙間から見られた左腕が人のものではない異形のものになっていた。
そう、イッセーの左腕はドラゴンの腕になっていたのだ。


「……この腕は…もう俺の腕じゃないんだ…」
「え?」
「……だから…ほら…十字架だって…掴めちまう…」
「……っ…」
あの時、私はただ、涙を流し、黙っている事しかできませんでした。
そして、黙って見送る事しかできませんでした。
でも、私は信じています。
自分の腕を差し出してまで、そんなイッセーさんが負けるはずない。
必ず勝って、部長さんを連れ戻してくれます。


「……っ…」
イッセーが自分の腕を差し出して力を得ていた事実に千秋は涙を流していた。
鶇と燕は何かを思い出している様子だった。
おそらく、昔の事だろう。
今のイッセーに身を挺して自分達を守ってくれていた当時のイッセーの姿を重ねているのだろう。
『「正気か貴様!そんな事をすれば、二度と戻らないんだぞ!!」』
『『U』』
『「それがどうした!!」』
『『T』』

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