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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
13 襲撃〜The beginning of the disaster.
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たうちに、エドワードの魔法で二人の足下の地面が競り上がり、覆い、拘束した。俺達にかかれば余裕だ。
「また出番無かった」orz
バベルが地面に膝と手を地面につけてうなだれている。まあ、あれだ。ドンマイ。
「くっ!離せ!」
「こんなところで…!」
二人は土の中でもがいて脱出しようとするが、二人を覆っている土はびくともしない。
「これで良しと。あとは警察に持っていって吐かせるだけだ」
二人を担いで警察に向かおうとする。…端から見れば俺達が誘拐犯みたいだな。手帳があるから大丈夫か。
ヒュン!
だが、突如、この二人とは比べ物にならない威力の弾幕が飛んできた。俺達は急いで回避した。
「一体何ですか!?」
弾幕は俺達に当てるつもりは無いのか、牽制のようで躱すことは簡単だった。攻撃の向きを辿っていくと、青みがかった銀髪で小柄、背中に翼、ピンク色のナイトキャップと服を着た少女が飛んでいた。吸血鬼か…!
「その二人を離しなさい」
「あ、貴女様は…!」
少女は赤い目を更に光らせ俺達に命令する。少女に気づいた二人は驚愕するも、安堵の表情を浮かべた。
「聞こえなかったのかしら。離しなさいといっているのよ」
少女はさっきより高威力の弾幕を牽制として放つ。やはり当てる気はないらしく、避けることは簡単だった。
この二人を担いだまま吸血鬼と戦うのは危険だ。俺は吸血鬼の言う通り、二人を地面に置いた。
少女はまた牽制の弾幕を張り俺達を二人から遠ざけさせた。そして少女は二人を覆っている土をいとも容易く粉々にし、二人を解放する。
「有り難き幸せ…!」
「私どもめを助けて頂き感謝します!」
「そういう契約だから別にいいわ。早く行きなさい」
二人は畏まりながら少女に感謝して何処かへ去っていった。
「なぁ、エドワード。あの吸血鬼ってまさか…」
「ああ、俺もスパイをしていた時に見たことがある…」
「じゃあ、まさかあの少女がマロウ家の仲間の吸血鬼ですか!?」
二人の逃亡を見送った少女はこちらを向いた。その顔は困った顔と微笑みが混じった複雑な表情だった。
「私は貴方たちと戦いたくないのだけど…仕方ないわね。…大丈夫、殺しはしないわ」
吸血鬼は目を妖しく光らせ俺達に今度は当てるつもりで攻撃を仕掛けてきた。
欲望は斯くも残酷で恐ろしく、どこまでも果てしなく、時として無関係な者を大勢巻き込んで本人だけが笑って終わる。
俺はまだこの時は奴のしでかすことに気づくことなんて無理だった。例え予兆があったとしても。
「えー、プラハ窓外投擲事件とはー、チェコで数百年に一度、窓から人を投げるという祭りで…」
大学生になった俺はだらだら
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