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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
12 気障〜The accidental encounter is necessity.
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えを無くさせる。と言うか仕事しなさいよ。見せ物じゃないのよ!

「ほら、パチュリーも」
「わ、わかってるわよ…。…あ、あーん…」
「あーむ」

それでももぐもぐと食べる明希の姿を見て、幸せだなぁ。とか思ってしまう。明希がおかしくなったとしても私が明希を好きなのは変わらないし、むしろこの状況を楽しんでいる節すらあるかもしれない。…あれ?私ってもしかして結構重症?

「あ、頬っぺたにクリームが」
「え?…ひゃ!」

ペロッと明希の舌が私の頬を撫でる。

「ししし、舌じゃなくてゆゆゆ指で取ればいいでしょ!?」
「はは、美味しかったよ」

解毒薬はまだなのー!?恥ずかしくて死んじゃいそう!!
………………………………………
…………………………………
……………………………
イベントでは悪いトラブルがつきものだ。特に人が多く集まればそれだけ起こりやすい。人じゃないけど。

「泥棒ー!誰か!捕まえて!」

店で泥棒が起こったようで犯人が商品を持って逃走する。店の人は一人で、もし、自分が捕まえにいくと誰もいなくなった店で今度はごっそり盗られる可能性があるために動けない。周りは怖じ気付いたのか動こうとしない。それに犯人は自分の逃走に邪魔になる人を次々と突き飛ばす。

「明希」
「イエス、ユアハイネス!」

何なのよその返事は。
青みがかった銀髪で小柄、背中に翼、ピンク色のナイトキャップと服を着て微動だもしない少女を、犯人は突き飛ばそうとするが寸前に明希がそれを阻止する。

「ほら、大人しくしな」

明希は魔法を使い、電気を犯人に流して無力化する。私は商品を返して明希は少女に無事かどうか尋ねた。

「大丈夫かい?お嬢ちゃん」
「ええ、問題ないわ」
「でも駄目だよ逃げなきゃ。危ないよ?」
「危なくないわよ。貴方が私を助けてくれるのは確定事項だったの」
「ん?そうかそうか。それじゃ早くお家の人を探せよ?」
「それじゃあね。また会いましょう。明希、パチュリー」

会話が噛み合ってないわよね?明希がおかしいのはわかるけど、あの少女も大概だった。私、名前を教えてないわよね?

「パチュリー。俺、ごほうびが欲しいな」
「え?何なのよ急に…」

明希は私のあごを持ち、顔を上げさせられる。そして明希は段々と顔を近付けてくる。私はあまりにも流れが自然すぎて自分もその気になってくる。少しずつ少しずつ近づいてくる度に私の心臓が加速する。目をトロンとさせ、来る!と思った丁度その時エリーの声が聞こえた。

「や、やっとみ、見つけた…って、な、何してるの?」
「んー?パチュリーの顔に小さなゴミがついていたんだ」
「そ、そう」
「あれ?何で怒っているんだい?パチュリー」
「エリー。解毒薬ってどうや
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