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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
9 約束〜Witch fell in love with him.
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が無くなって呼吸も安定している。
かつて俺が喘息で苦しみ、手元に薬が無かった時にとった行動だ。こうすることによって喘息の時にかなり楽になる。
「ありが…と…う…」
今にも消えそうな弱々しい声でパチュリーがお礼を言う。
俺はパチュリーの背中を摩ったままそれを聞いた。
「来たか!警察の言いなりが!!」
当然、パチュリーが苦しんでることを気に止める理由が無い男は辺りを警戒していた。そして、自分を傷付けた相手がここまで追ってきたことに気付いた。
「な!ここは学園!?それも明希達がいるところじゃないか!?」
「人質か…外道め…!」
父さんにエドワードさん!?朝いないと思ってたけどこいつを追っていたのか!?
するとパチュリーも父さん達に気付いたようで、自分の父親の名を呼んだ。
「お父…さん…?」
恐らくパチュリーは何となく呼んだんだろう。あれ?何でここにいるの?みたいな軽いノリで。決して悪気とかあったわけじゃない。だが、男に聞かれたのが不味かった。
「ふは…ふはは…ふぅははハはハハハハハー!!!!お父さん!?お父さんねぇ!?」
男はパチュリーの首に腕を回し、乱暴に片腕で持ち上げた。あれでは首が締まってしまう!
「!!。やめろ!娘を放せ!」
「お前の子供かノーレッジィ!?言わなくてもわかるよなぁ!?」
「くっ!」
…先生は血を流して倒れている。父さん達はパチュリーが人質になっているから近付くことが出来ない。他の小学生は論外。誰も今の状況でパチュリーを助けることが出来ない。ただ…俺を除いて。
喘息が可愛そうだから?そうかもしれない。
自分の姿を重ねたから?そうかもしれない。
幼馴染みだから?そうかもしれない。
…好きだから?…わからない。
ただ、パチュリーを守りたい。
だから
「約束守れなくてごめんね」
二人で父さん達を驚かす約束、果たせそうにないよ。
「四緑木星は風を司る…」
俺は君を守りたい。
「あ?…ぐぁうえいぎぎぃ!!う、腕が!!」
約束するよ。
「三碧木星は雷を司る…」
今度は絶対に守るから。
「ぐぅぎゃゃャャアアアぁあアぁ!!」
ー5時間後ー
目を覚ますと私は白い天井を見た。むくりと体を起こし辺りを見渡す。夕焼けの光が窓から射し込んで、部屋が茜色にそまっているがどうやらここは学園の保健室のようだ。
脚の辺りに何か当たっているのを感じて見ると、明希が顔をベットに伏せて寝ていた。
私は寝起きのボーッとした頭でなにも考えずに明希の頭を撫で始めた。
「えーと確かお昼の時…何してたんだっけ?」
確か私達で先生を泣かして本を読んだ。読んでいたら明希からお昼と言われて弁当を食べ
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