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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
9 約束〜Witch fell in love with him.
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ーLet's resume where we left offー
「いまからお前らは人質だ!騒ぐな暴れるないいな!?」
無論、誰も騒がないし暴れない。逆らうと何されるか…。もし抵抗するとしてもこちらは子供のみ、相手は大人。力の差は歴然だ。
先生は俺達が泣かせたのでここにはいない。魔法が使えばどうにかなるかもしれないが…
「よーし。全員俺の近くに集まれ。妙な真似するな?…殺すぞ」
俺も含め、皆男の言う通り男を中心にして集まる。男の脅しのせいで腰を抜かした人や気絶した人は動ける者が引きずった。
気絶したエリーは俺が背負い、いまだに茫然としているパチュリーの手も引いた。
「くそ…警察の言いなりが…ん?」
誰かに対して愚痴を呟いていた男がこちらに向かってくる誰かに気付いた。
「そこの貴方!生徒達を放しなさい!」
騒ぎを聞き付けた小学生の先生がやって来て、威嚇の為に魔法を使う構えをとった。
先生ー!助けてー!さっき泣かせたのは謝るからさー!
「はん!学園のセンコーか。邪魔だ!」
男は躊躇わず攻撃魔法を放った。
男の攻撃は先生の反応スピードを上回っていたようで、先生はなす術もなく腹部を魔法が貫通し血を流して倒れた。
「弱ェ。こんなのが学園センコーか?」
マジかよ、先生が一瞬で…。
先生が血を流して倒れたという、ショッキングな光景を見たせいで皆理性を失った。咽び泣く者、気絶する者、放心する者と様々だ。唯一、僕だけが何故か冷静でいられた。
パチュリーはと言うと…
「ゲホゲホゲホ…!…ゼー…ゼー…」
苦しそうに咳をしている。
しかし、俺はパチュリーの「ゼーゼー」という息遣いに背筋が凍り、頭が真っ白になった。
「ま、まさか…」
気道が炎症を起こし、空気の流れを制限させられている時に出る音。
俺はこの息遣いを知っている。忘れられないぐらい知っている。
これは俺を苦しめ、死に追いやった。
咳にも似た凶悪な病。
喘息だ。パチュリーは喘息なのだ。
なんてこった…パチュリーが喘息?はは…冗談キツイぜ…。なんの因果で喘息なんだよ!?くそっ!それより今は…!
「パチュリー落ち着いて…!」
俺はパチュリーを前のめりに座らせて、襟元を緩める。背中に手を当ててゆっくり摩る。
「ゆっくりと鼻から息を吸って……吐いて……」
パチュリーは俺の言うことを聞き、呼吸を整えていった。
少しは楽になったのか苦しそうな顔が和らいでいる。
俺は魔法を使い、手に水を集めてパチュリーに飲ませた。
「水を飲むともっと楽になるぞ…」
「んぐ…んぐ…。ハァ…ハァ…」
とりあえず症状は治まったようで咳
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