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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
8 突然〜It was normal day until then.
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よ…

「今夜の仕事に間に合えばいいんですけど…」

チラッと横を見るとエドワード程ではないが俺よりは断然早いスピードで書類を整理していく。チィ、いくら俺が社内で一番デスクワークが遅いからってこれは傷付くぞ…。ならば…

「いいじゃないか遅くなっても。俺らは悪くないし」

俺がもっている未整理の書類をバレないように三枚ずつぐらいベルマーレの未整理の書類の束の上に置いていく。

「だめですよ、そんなことしたら仕事が無くなっちゃいますから」

ペアは俺がこっそり置いた書類を整理する。よし、まったく気づく様子がない。このペースでどんどん仕事を押し付けていこう。

「うちの仕事って半分が警察の手伝いだろ?逆に何でうちが民間企業なのか疑問に思ってくるぜ」
「逆説的ですね。まぁ、本当に悪いのは犯罪者ですから」

犯罪者かぁ。あのときはびっくりした。夜中に家に入ってきて赤ん坊の明希を誘拐しようとするなんて。
何人、いるんだろうな…拐われた子供は…

「そうだぁ。悪いことはぁしちゃいかん」
「そうですね…って!あぁ!修造さん!こっそり書類を増やさないでください!」
「はははー!俺の分までありがとな!」





ー15時間前ー
フラウとのデートを終え、俺は警察の依頼で修造、ベリーとマロウ家の幹部を追っていた。

「相手は一人、こっちは三人。勝てなきゃ嘘だ」
「油断はするな。相手は幹部だ」
「倒す気でかかれってことですね」

日はとっくに沈み、辺りは頼りない街灯の光のみで照らされている。
俺達はこっそりと幹部の後をつけていた。
流石に幹部だけあって途中から俺達に気付き段々人気の無い場所に誘い込んでくる。

「止まったぞ」

幹部は開発を放棄された土地で止まった。そしてゆっくりこちらをむいた。

「いるんだろ。出てこい。俺が気付いてるってことにも気付いてるんだろ」
「気付いてることを気付いてるっていうことも気付いてるのか」
「そうだ。気付いてることを気付いてるってことを気付いてるってことも気付いてる」
「それに気付いてることを気付いてる…」
「ややこしいです!いい加減にしてください!!」
「冗談だ」

あいつ、修造と気が合いそうだな。

「だがお前だとは気付かなかったよ裏切り者のノーレッジ」
「二重スパイだ」
「そうだったのか。お前は元から敵か…。元同じマロウ家だったら少しは手加減しようと思ったんだが…必要ねぇなぁ!!」





ー1時間前ー
小学生に上がってはや数日。前世で高校生だった俺にとって、ここで与えられる勉強は意味を成さない。

「明希君にパチュリーちゃん、それとエリーちゃん?今は文字の練習の時間ですよ?何で本を読んでいるんですか?」


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