狩人の襲撃
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えるが、白野が用があるみたいだし、そのことには触れないでおこう。
「聞きたいことって?」
「全身青タイツの変態と、お金にがめつそうなツインテール美少女が、保健室の前でウロウロしてたけど、知り合い?」
「誰が、変態だ!!」
「余計なお世話よ!!」
白野の言葉を聞いていたのか、扉をいきなり開けて、赤と青の主従が入ってきた。案の定、遠坂とランサーだが、盗み聞きしてたのか、この二人。
「えっと……………どうしたんだ二人とも?」
いきなり入ってきた二人に質問をしてみる。すると、遠坂は慌てていつものように、
「べ、別に対した用事じゃないわよ。ただ、学園で襲われたマヌケなマスターの話を聞いて、来てみただけ。それだけだから!本っっ当にそれだけだからね!!」
ビシィ!と俺に人差し指を突きつける遠坂。マヌケって、ひどい言われ方だな…………。
「ぷっ!坊主がこの部屋に運ばれたって聞いて、結構心配そうにしてたくせによぉ」
遠坂の様子をみて、口元を押さえて笑うのを堪えているランサー。ランサーの言葉を聞いて遠坂は、顔を真っ赤にし
「そ、そんなわけないでしょ!?な、なんで、私が敵のマスターのことを心配するのよ!!」
「へぇ〜部屋の前で入ろうか。悩んでたのは誰だったっけ?」
ケラケラと笑うランサーに遠坂は殴りかかるが、拳が当たる直前にランサーは身体をわずかにそらし、それらを回避していく。
「何で、避けるのよ!当たりなさい!!」
「や〜なこった」
何処かの喜劇ような遠坂とランサーのやり取りを見て、思わず笑いそうになるが、笑うのを我慢する。笑った瞬間、標的が俺になるからだ。
「やれやれ。騒がしくなってきたな…………」
実体化したアーチャーは、そんな光景をみて呆れたように肩を竦める。そう思うならなんとかしてくれ。
「見てると、んぐっ、面白いね、この二人。はぐっ、セイバー、サクランボとって」
椅子に座りながら、パックの中に入っていた麻婆を食べている白野。どうでもいいけど、それ、お見舞いで俺にくれたものじゃなかったか?別にいいけど。麻婆には嫌な思い出しかないからな。
「うむ。奏者と余の仲には負けるがな。これだな。受け取るがいい奏者」
白野の言葉に頷きながら袋からサクランボを手渡す赤セイバー。そして、そのまま当然の如く、白野の膝の上に座る。いや、だからさ、お見舞いの品として俺にくれたやつだよなそれ。
「ありがとうセイバー。それで、士郎?この人たち誰なの?女の子の方は食堂にいたよね」
赤セイバーの頭を撫でながら、再度俺に質問してきた。そういえば、白野は遠坂のこと知らないんだったな。いい機会だ紹介しておこう。
「彼女の名前は、遠坂凛。知り合いと言うかなんと
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