狩人の襲撃
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みたいなものだと思っていたが、セイバーとの再戦はランサーも心残りだったようだ。
「ちょっと、セイバーって誰のことよ?また、あんたら共有の話?いい加減教えなさいよ。いつもいつも気になることばかり言って!」
口元を子供の様にとがらせ、しゃべっているうちにさらに熱くなってきた遠坂から、強制的な威圧感で迫ってくる。俺達とランサーの関係を屋上の時からずっと気になってるんだな。
「なんで、そんなに気になるんだよ?」
「私は隠し事されるのが嫌いだからよ!自分がするのはいいけど」
な、なんて、自分勝手な暴論だ。
「……………少しは話してやれマスター」
アーチャーはそんな遠坂の様子をみて折れたのか話すことを進める。仕方ないな。これは、話とかないとずっとこんな感じだろうし。話しても、問題ないことだけ話しとくか。
「わかったよ。それじゃ、一つだけ答えるから聞いてくれ。その前に…………」
白野の方に視線を移す。これから話すことは他の人に聞かれると、ちょっとまずいからな。来てもらって悪いが二人にはここで退室してもらおう。
「悪いけど二人とも。席を外してくれないか?今から大事な話をするから」
「ん?わかったよ。それじゃあ、士郎お大事に」
「……………ああ」
白野は保健室を出ていった。……………赤セイバーをお姫様抱っこをしながら。恥ずかしくないのかなあいつ。
「……………質問していいかしら?」
「…………どうぞ」
白野たちのことをみて遠坂も唖然としていたが気を取り直し、真面目な表情になる。その表情はまさしく魔術師としての遠坂の表情だ。
「そう。じゃあ、あんたとランサーの関係は?随分と親しそうだったけど」
気になるところはやっぱりそこか。確かに英霊と顔見知りなんて人間は世界中探しても一人いるかいないかだろう。
(だけど、おれとランサーの関係か………)
学校ではルールによって心臓を貫かれ、キャスターと戦った時は共闘し、慎二や言峰から令呪で自害を命令されてなお遠坂を救ってもらった。なんていえばいいんだ?
「マスターにとっては敵であり、または恩人と言ったところだ」
アーチャーが代わりに答えてくれた。命を狙われ
「そんなんじゃなくて、私が欲しいのはもっと具体的なことよ」
お気に召しませんか。…………仕方がないな。本当はあんまり言いたくないけど
「遠坂………………魔術師の間では自分の秘密が何であるかとかを軽々しく教えるものなのか?このさき、戦うかもしれない相手なら、なおさらだ」
「ぐっ!……………そうね、悪かったわ。今のは私の失言ね。忘れてくれると助かるわ」
自分が魔術師としての本分を忘れていたことを恥じたのだろう。少し顔が赤いが、冷静さ
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