狩人の襲撃
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言うか、まあ…………ここで出会った知り合いかな。それで、あっちが遠坂のサーヴァント」
俺の師匠であり恋人ということは黙っておくか。それにここは別世界だからこの遠坂と俺は赤の他人だし。
ランサーは……………ややこしいことになるから黙っておこう。説明を聞くと白野は手を口元に当て
「全身青タイツの変態がサーヴァントなんて可哀想に…………」
同情するような目でボソリと呟く。すると自分の服装がバカにされたのが聞こえたようで
「おい!誰ガバぁっ!!??」
白野の方を見て文句を言おうとした瞬間、遠坂の一撃がランサーの胸にヒット。不意をつかれたランサーは、胸を押さえ膝をつく。
「す、寸勁かよ…………嬢ちゃんやるな」
全身の力を集約させ、至近距離からの打撃を可能とする特殊技術。密接打撃とも呼ばれる中国拳法の絶技。
英霊すら膝をつくこの威力、本気の一撃だ。遠坂は、縄張りを争っている猫みたいに、ふーっ、ふーっと荒い息を繰り返していたが
「それで、そちらの方々は誰かしら衛宮くん?」
呼吸を整え白野たちについて聞いてきた。目を合わすと引っかかれそう気がするので遠坂からさりげなく視線を外し
「こいつは、岸波白野。ここで仲良くなった奴だ」
紹介をすると白野本人が膝に座らせている赤セイバーを自分の座っていた椅子に座らせ、立ち上がる。
「どうも、岸波白野です。趣味は、セイバーを一日可愛がること。好きなことはセイバーとのスキンシップかな」
ぺこりと頭を下げて自己紹介をした。自己紹介を終えると再び赤セイバーを膝の上に乗せて頭を撫でるのを再開。うん、ぶれないなこいつ。
「ず、随分とサーヴァントと仲がいいのね…………」
そんな光景をみて、苦笑いを浮かべる遠坂。わかるぞその気持ち。白野達を見ているとこっちが恥ずかしくなってくるからな。
「ってか、今気づいたけどよ。そいつセイバーの嬢ちゃんじゃねえのか?」
赤セイバーに指をさしながら俺に尋ねてくるランサー。遠坂の一撃は直ぐに治ったようだ。流石英霊。
「やはり、貴様も同じことを言うな。だか、視線を下げてみろ。違いがよくわかる」
アーチャーは俺の時と同じようなことをいう。ランサーは言われたとおり、顔から身体へと視線を下げ
「…………………ああ、よくわかったぜ。こいつは俺が知っているセイバーの嬢ちゃんじゃねえな」
首を縦に振って納得するランサー。多分あの部分で納得したんだろう。何処かとは俺の口から言えないが。
「しっかし、アーチャーがいるなら、セイバーの嬢ちゃんもいるかと思ったのによ」
はぁ〜とため息をつき肩を落とすランサー。そういえば、セイバーと再戦といってたが、結局、庭の一回限りだったな。口約束
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