第五章 StrikerS編
第百五十七話 『決戦(1) フォワード陣の戦い』
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「………」
レン君がそう叫ぶがランはその表情を一ミリも変えずにバルムンクを構えて切っ先をレン君に向けてきた。
「やっぱり、やるしかないんだね。ラン姉さん」
「トレディ。ファーストの相手は姉が務める。だからそちらも二人がかりで頼むぞ」
「………はい、チンク姉様」
そう、あの子の名前はチンクというのね。
「IS・ランブルデトネイター!」
戦闘機人のテンプレートが光り輝き、先ほどと同じように私とレン君の間にナイフが刺さり分断される。
そして私にはチンクが迫ってきて、
「あの時は名乗れなかったが私の名はチンク! 今度こそお前を捕獲する!」
「こちらこそ! 私はギンガ・ナカジマ! あなたを捕縛します!」
そして戦いが始まろうとした時にティアナから念話が伝わってきて、
《みんな! 無理に倒す必要はないわ。少しでも時間を伸ばして時間稼ぎをして! それなら少しは奴らの行動を遅らせられるから!》
そう伝わってくるが、
「フッ…浅はかだな。その程度で我らを倒せると思っているとはな」
ッ!? 念話が筒抜けになっている!?
それにティアナもわかったらしく、
《それじゃこれで念話は終了するわ。みんな、頑張って。あたしもスバルと一緒に戦うから!》
どうやらティアナは無事スバルと合流できたみたいね。
なら大丈夫ね。あの二人のコンビはかなり強いからね。
あと、心配といえば一人で戦っているレン君だけど、
《ギンガさん! 僕なら一人で大丈夫です。そちらはそちらで頑張ってください!》
そう伝わってきたので私は信じることにした。
今のレン君なら大丈夫だという確信があるから。
というわけで、
「では、いくぞ?」
「どこからでも!」
私とチンクとの戦いが始まった。
◆◇―――――――――◇◆
Side スバル・ナカジマ
「ティア。3対2だけど…どう見る?」
「スバル、その質問は愚問よ。あたしとあんたの力が合わされば…」
「「最強!」」
ティアと同時にそう叫ぶ。
さて、それじゃ行こっか。
奴らを倒しに…!
「…よう。お前達二人で大丈夫か? 半人前程度の腕なんだろ?」
赤髪の子がそう話しかけてくる。
けど、
「お構いなく。それよりそっちも三人だけで大丈夫なのー?」
そう挑発する。
すると思ったとおり赤髪の子は怒り心頭の表情で「なんだとッ!?」と叫んでくる。
ティアが小声で「状況判断能力を下げる作戦、行くわよスバル?」と言ってきたので、
「うん!」
笑顔で頷いておいた。
あちらも盾持ちの子が「ノーヴェ? また癇癪が出ているッスよ? 落ち着くッスよ」と宥めている。
剣持ちの子も少し疲れた表
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