第五章 StrikerS編
第百五十七話 『決戦(1) フォワード陣の戦い』
[1/7]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
Side クロノ・ハラオウン
『…クロノ、聖王のゆりかごの詳細は今のところこれで全部だよ』
「わかった。感謝するよ、ユーノ。お前がいなかったらもしかしたら情報が伝わらずに後手に回っていたかもしれないからな」
ユーノからゆりかごの詳細を聞き、思わず歯噛みする。
二つの月の魔力が受け取れる位置まで到達してしまったら、本格的に地上を滅ぼせるような攻撃が可能となる。
しかも空間攻撃も可能とするとは…。
これでは僕達の艦隊ともさしでやりあえるではないか。
「これではスカリエッティを捕まえてもゆりかごが止められなければそれですべてが終わってしまう…」
『そうね』
母さんも同様らしく相槌を打っていた。
そこにユーノと一緒にいるアルフが顔を出して、
『スカリエッティはフェイトと、それにアリシアが捕まえるよ! だってフェイトは今までスカリエッティを捕まえるために頑張ってきて、アリシアもそんなフェイトを応援しながらも鍛えてきたんだから!』
アルフの力のこもった言葉に僕は「そうだな」と答える。
『なのはも、きっとシホが救ってくれるはずだ。僕は信じているよ。だってシホはいつも絶望的な状況を覆してきたんだから』
「ああ。それにリミッターを完全解除されたシホには僕達の常識を覆す切り札がある。もしかしたら僕達が到着する前にけりをつけているかもしれないという楽観的希望も浮かんでしまうほどにな…」
僕のその言葉に、しかし母さんが、
『でも、それだけシホさんはまた無茶をしてしまうということよね。無事に帰ってきて欲しいと思っているわ』
「そうだな、母さん。しかし大丈夫でしょう。シホには頼れる騎士二人と姉がいますから」
『アルトリアさんにネロさん、イリヤさんね。そうね、彼女達がいればシホさんのストッパーにはなってくれるでしょうね』
「はい。だから今は現状出来ることは進めておきましょう。たとえ無駄に終わってしまうと思えてもね」
僕達はシホ達を、機動六課を信じているからな。
だから、頑張ってくれ。みんな。
僕達は今はそれだけを祈るだけだった。
◆◇―――――――――◇◆
Side レン・ブルックランズ
僕達が戦闘機人とラン姉さんを迎え撃つ地点まで向かう途中で先に志貴さんとアルクェイドさんが降りていった。
どうにも暴れてくるという。
それで到着ポイントまで後、少しというところでガジェットU型に襲われていた。
でもアルトさんの飛行の腕でなんとか持ちこたえている。
「アルト! ハッチを開きながら飛べるか!?」
ヴァイスさんがそうアルトさんに吠えた。
「はい! ヴァイス陸曹、いけます!」
「上等! 士郎の旦那! 俺達二人で狙撃しますよ!
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ