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東方魔法録〜Witches fell in love with him.
4 秘密〜The subordinate is troubled with his supe rior's jokes.
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やっている』っていう」
「逆ギレですか」
「紛らわしいやつが悪いんだよ…いくぞ!」
修造さんの合図で一斉に飛び出す。
「!?」
怪しい人は僕達の奇襲に気がつき、咄嗟に魔力の弾を何発か発射する。奇襲で反応が遅れたとは言え、最も速く攻撃が出来る魔力の弾を展開するのは見事だ。だが。
僕は防御魔法を展開し、弾を一つ残らず打ち消す。
「打ち砕け!アイスクラブ!」
修造さんの氷の棒が怪しい人を襲い、機動力をそぐ。
「固めろ。グランドバンカー」
エドワードさんの魔法で怪しい人の足下の地面が競り上がり、覆い、拘束する。
特に打ち合わせていないのにこの二人は見事な連携で怪しい人を捕らえる。僕なんかいなくても結果は変わらなかっただろう。言ってて悲しくなってきた…
「勘弁するんだな。お前、例の魔法使い狩り…いや、マロウ家って言った方が早いか?」
「!?」
「その顔、間違いないみたいだな」
「くっ!放せ!俺には大事な使命が…。おい!ノーレッジ!手伝え!お前も仲間なら俺を逃がしてくれ!頼む!三賢者様の密命なんだ!」
え?こいつなにをいっているんだ?エドワードさんが例の魔法使い狩り…マロウ家の仲間なんてあるはずが…
エドワードさんの方を見ると、エドワードさんと修造さんはお互いに目を合わせて何とも言えない顔をしている。そこには二人の決して裂けない年月の立った深い絆があるように感じた。
そしてエドワードさんは…
「すまん」
そう一言言って土煙で目眩ましをした。
「ゲホッゲホッ!エドワードさん!まさか貴方!」
目眩ましが晴れると怪しい人とエドワードさんの姿は消えていた。
「エドワードさんがまさか…まさかスパイだったなんて!嘘だ!そんなの嘘だ!修造さん!何か言ってくださいよ!」
修造さんは何時にもない真剣な顔つきだった。そして一言。
「帰るぞ」
「帰るぞって…そんな!追いかけなくていいんですか!?エドワードさんは貴方の親友じゃないんですか!」
だが、修造さんはそれ以上なにも言わずに仕事場に向かって歩いて行った。僕はどうすることも出来ず、しばらくその場で立ち尽くすしかなかった。
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