暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
4 秘密〜The subordinate is troubled with his supe rior's jokes.
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
ないか」
熱を測り終わった俺はパチュリーから額をはなす。でも顔が赤い。
「あ…」
「ん?何か言った?」
「別に!続きを早く始めるわよ!」
何をそんなに強く言うんだろ?パチュリー最近変わったなー。単純じゃなくなったというか、言葉もハッキリ喋るようになったし。
まあ、成長したんだろと一人納得して二人で制御の練習を始めた。
時刻は18時を少し過ぎ、空は茜色に染まっている。僕と修造さん、エドワードさんの三人で魔法警察の依頼を受け、例の魔法使い狩りの一人の住みかを張り込んでいる。
「ベルリン、本当にここで間違い無いのか?」
「ベルです。エドワードさんは僕の名前覚えているんでしょ!?」
「冗談だ」
「まったく、その『冗談だ』は修造さんだけで十分です」
ハァ、まったく、この人達は…。エドワードさんも真面目そう…というか真面目なんだけど、たまに修造さんの口癖を真似して僕をからかってくるのはやめてほしい。修造さんの相手すら疲れるってのにそれが二人がかりなんて…
「ベルリンの赤い雨、いいから情報を早く話せ」
「ベルです。そんな物騒な名前…ですらないですよね!!」
「冗談だ」
「前言撤回。悪意を感じます…。目標は一人。例の魔法使い狩りの下っぱでも上っぱでもない中間管理職です。あの小屋には持ち主がいないのに最近怪しい人が出入りしているとか」
ハァ、まったく、この人達は優秀なのは間違いないですけど、いかんせん僕に対する扱いが…。この前だって…
『鈴、後で返すから100円(単位は応急手当)貸してくれ』
『ベルです。50円しかないけどいいですか?』
『いいよ、全部貰うから50円の貸しな、後で返せよ』
『わかり…ません!それって結局僕から50円とって終わりじゃないですか!』
『冗談だ』
またある時だって…
『ドアベル、これやるよ』
『ベルです。え?いいんですかエドワードさん。これって高いお菓子じゃないんですか?』
『食べないなら修造にあげるぞ?』
『それじゃあ、失礼して…モグモグ』
『ああ、俺はこの菓子を食べられない理由が二つある』
『?モグモグ…』
『一つは俺は甘いものが苦手だ。二つ目はその菓子は消費期限が一年前だったんだ。机に入れてたのをすっかりわすれてた』
『ゴクン…ええ!?あ、飲み込んじゃった…』
『冗談だ』
…うぁ、僕おもいっきり遊ばれてるよ…。
「誰か来るぞ」
エドワードさんがいち早く気づいた。
「あの小屋には普通、人が近付かないのは間違いないのか?」
「はい、あの小屋に住んでいた天涯孤独のおじいさんが死んでから近付く者はいません」
「なら問答無用で拘束するぞ」
「間違っていたら?」
「『こんなところで何
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ