暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
2 誘拐〜One bawled,another used magic and the other swung the frying pan.
[2/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
るって噂だ」
「あらやだ、怖いわねぇ…」
おお怖ぇ怖ぇ。だけどそんなことして何がしたいんだろうな。まあ、悩んだって仕方がない。大人ならいざ知らず、ハイハイすら出来ない今の俺に出来ることなど何も無いからな。
「ちょっと心配になってきたからエドワードと家の警備について話し合ってくる。夕暮れ前には帰ってくるから」
「わかったわ。フラウにもよろしくね」
〜夜中〜
みんなが寝静まった夜♪柵から外を見ていると、とってもすごい〜ものを〜見・た・ん・だ。
赤ん坊用の柵付きベッドで寝ていた俺は物音がして、ふと目が覚めた。近くで寝ている両親を柵の隙間から見てみるが、まるで魔法が掛かったかのようにピクリともせず寝ている。
カチャリ、と窓の方から物音がしたので見てみると俺はぎょっとした。なんと黒ローブを着てフードを被っている見知らぬ人がどうやってかは知らないが、窓の鍵を開けて入ってくるではないか。アニメじゃない。
侵入者は足音を立てずにソロリソロリと俺の方へ近づいてくる。俺は昼間の会話を思い出した。
ー 連中、仲間を増やすために子供をさらって洗脳するって噂だ ー
俺は一瞬ゾッとして思考が停止した。もしかして俺を誘拐しに来たのか!?
侵入者はベッドのすぐ隣に近寄って俺を抱えようと腕を伸ばす。チラッと両親の方を見るがまったく気付く様子がない。ヤバい、と思った俺は助けを求めるため大声で叫んだ。
「おんぎゃあああああぁぁぁぁぁ!」
「!?」
侵入者は突然の泣き声に驚いた。物音しない静かな時に、それに俺を誘拐しようと緊張していたことが、侵入者により大きな驚きを与える。そして侵入者は思わず腕を引っ込めた。
さらに、俺の大きな泣き声で両親が目を覚ました。
「うーん…どうしたんだ?明希…こんな夜中に…。!?」
「ふぁ〜…。明希が夜泣きなんて初めてじゃないかしら…。!?」
両親は俺の大きな泣き声で目覚めると侵入者の存在に気付いて驚き、硬直する。侵入者も焦りで固まっている。
先に動き始めたのは侵入者の方だった。
「跪け!『グラビニティ』!」
は?何を言っているんだこいつ。厨二病か?と思った。だがそんな考えは両親が四つん這いになっているのを見てすぐに消えていった。俺が初めて魔法を目にした瞬間だった。アニメじゃない、本当のことさ。
「くっ!打ち砕け!アイスクラブ!」
父さんが四つん這いの状態から一瞬だけ片腕を侵入者に向けて魔法を使った。
氷でできた太い棒が侵入者を襲う。
「がっ…!?」
氷の棒が侵入者の頭に当たり、侵入者はよろけた。そのお陰で魔法が解けたのか、両親は四つん這いの状態から解放された。
「氷漬けにしてやる!アイスフリーズ!」
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ