暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
2 誘拐〜One bawled,another used magic and the other swung the frying pan.
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ダメ人間になりそうだ。と早くも弱音をあげる。
人間、存外に環境の変化への対応力が高い。早起きが出来ない人も蹴飛ばされて起こされ続けたら、嫌でも早起き出来るようになる。それから二度寝を決め込むか、心を悪鬼羅刹にして布団から出るかは別問題だが。
何が言いたいのかと言うと何から何まで、食事、移動、着替え、風呂全て親任せであるこの状態が続けば、親がいないと何も出来ないダメ人間になってしまいそうなのだ。ならばどうすればいいか?早く自分でそれらが出来るようになればいいのだ。まずは二足歩行の練習から…

「あ、見て見て修造さん。明希が手足を一生懸命に動かしているわよ」
「おーまるでひっくり返った亀みたいだな」

…その前に寝返りをうつ練習からしないとダメみたいだ。ふぅ、運動して腹がへった。ご飯を食べる為に俺は鳴いた。泣いたではない。はっ!言ったそばからダメ人間街道まっしぐら!?だがへったものは仕方がない。

「あーうー」
「あらあら、お腹が空いたのかしら?」

母さんが服のボタンを外して胸を出す。俺は母乳を飲むためにしゃぶりつく。
初めは一瞬戸惑ったが直ぐに慣れた。いくら美人だからと言って母親だぜ?母親に欲情するなんて二次元だけだ。自分の母親の裸を想像してみろ。…萎えるだろ?

「元気がいいな本当に」
「ええ、本当に。将来が楽しみだわ」

そういえば魔法はどうなっているんだろう?乳を吸いながら、ふと思い出す。俺は魔法が存在する世界に転生したのだから俺が魔法を使えてもおかしくないと思うのだ。あの神は意外と消費者目線でサービスがよかった。言語の問題とか名前に合う容姿にしてくれたし。

「あら、修造さん。どうかしたの?」

母さんが難しい顔で新聞を読み始めた父さんに問いかけた。

「見てくれ、また魔法使い狩りが起きたみたいだ。それにここから結構近いぞ」

噂をすればなんとやら。魔法使いだって?でも何か穏やかじゃないな。東方projectってそんなことがしょっちゅうあるのか?殺伐としていない世界にしてもらったはずなのに…。

「最近多いわね…。ちょっと前まではそんなことはなかったのに…」
「気をつけなきゃな。特にお前は明希を産んで魔力が全然回復してないだろ?」
「修造さんも気をつけてくださいよ?相手は複数らしいから。いくら修造さんでも一人だったら危ないわ」
「はは、わかってるよ。逆にエドワードと一緒に返り討ちにしてやるさ」

なんだと?父さんと母さんが魔法使い?エドワードさんも魔法使いなのか?もしかしたら俺も魔法使い?
俺は興奮して胸を吸うのを止めて喜んだ。

「あー、だー、きゃきゃ」
「あら、心配してくれているの?ありがとうね」
「明希のことも心配だなぁ。連中、仲間を増やすために子供をさらって洗脳す
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