暁 〜小説投稿サイト〜
東方魔法録〜Witches fell in love with him.
一章 喘息少女〜If you have memory in former incarnation,what would you like to do.
0 プロローグ〜God was oaliged to work for many lifes.
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ど。

「大当たり?ちなみにハズレは?」
「バズー!魔法世界とか」

確かに転生先としてはハズレだな。あのゲームはストーリーはいいけどシステムがねぇ…。

バズー!魔法世界とは
一言で言えばスーファミのRPG
ストーリーは割愛する。
魔法メインの世界なのに戦闘での魔法の存在が薄い。MPのわりに効果がいまいち。
攻撃のコマンドを押すとキャラが敵に向かって走り出す。敵の所まで行ってからやっと攻撃。移動力が足りないと攻撃せずに止まったりする時もある。といった謎システムのせいで戦闘のテンポが悪すぎる。
他にも理不尽な難易度のせいで兎に角時間のかかるゲームだ。ただ本当にストーリーだけはいい。ストーリーだけは。

「君が具体的に指示しないからこうなるんだよ」
「うん、悪かった」

危うく発狂するところだった。確かにソルサクより殺伐とはしていないけどこれはこれで転生先にはしたくない。

「転生するにあたってに5つまでお願いを聞いてあげる」
「なんで5つ?」
「気分」

スルーだスルー。いちいち突っ込んでいたらこっちの身が持たない。

「じゃあ、遠慮なく言うぞ。まず赤ん坊からやり直したい。あ、親は任せる」
「任されたよー」

「2つ目は生前の記憶を引き継ぐ」
「あ、それはいいよ。忘れたら転生の意味がないからね」
「そうか、なら長生きしたい」
「死ぬには若かったからね。絶対に長生きできるようにしてあげる」

「3つ目は怪我はしてもいいけど病気には絶対になりたくない」
「喘息で苦しんだものな」

「4つ目は名前を明希のままで。変な名前をつけられたら堪ったもんじゃないからな」
「気に入っているんだねその名前。じゃあ容姿は名前に合うようにしてあげる。5つ目は?」
「恋がしたい」
「…年齢=彼女いない歴だからね。環境は作ってあげる。でも恋人が作れるかどうかは君次第だからね?」
「十分だ」

「その他のいろいろなアフターサービスはしてあげる。例えば言語の壁とか」
「ありがたい」
「それじゃ転生を始めるぞ。といってもお主は何もしなくていいがな」

すると段々、俺にかかる重力が弱まって体が軽くなったような感じがする。ふと足を見ると足が段々透けていく。俺という存在が希薄になるような感じがした。

「精々がんばれよ」

と神のやる気のない声援を最後に、一度俺の意識は完全になくなった。
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