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ストライク・ザ・ブラッド 〜神なる名を持つ吸血鬼〜
天使炎上篇
14.模造の天使
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る声で彩斗は古城を制止させる。
彩斗はあの漆黒の獣が
模造天使
(
エンジェル・フォウ
)
と同等に危険な眷獣だと吸血鬼の血が告げる。
古城もそれを感じ取ったのか無言で頷いた。
漆黒の獣が咆哮し、こちらへと突進してくる。
「クッソ! ──降臨しろ、“
狩人の二牙
(
アルテミス・ストレ
)
”!」
突進してくる黒い犬に二牙の猪が真っ正面から突進する。
すると、黒い犬は空中で軽々しいステップで猪を回避する。その後、黒い犬は彩斗めがけて鋭く尖った爪を突き立てた。
「しまっ──!!」
あまりの速さに彩斗の思考が遅れ回避が遅れた。
鋭い爪が彩斗の身体を深々と抉っていく。
その瞬間、彩斗の身体を膨大な魔力が溢れ出る。
「ま、待て……お前は、出てくるな!」
彩斗の身体を包んでいた魔力は徐々に形を形成していく。
鮮血を思わせる真っ赤な鬣の獅子が魔力の塊から姿を現した。
実体を持った獅子は、狭い檻から解き放たれたように目の前の漆黒の獣へと飛びついた。
「待て、“
戦火の獅子
(
アレス・レグルス
)
”!」
彩斗の叫びとともに“
真実を語る梟
(
アテーネ・オウル
)
”が身体から飛び出した。
“
神意の暁
(
オリスブラッド
)
”の意思を読み取り、自ら梟は出現したのだ。
「アテーネ! アレスを止めろ!!」
彩斗の声に応えるように梟は、神々しい翼を広げ、鮮血の獅子と漆黒の獣めがけて突進する。
神々しい翼が二体の眷獣を貫く。
その瞬間、彩斗の身体を激痛が走る。
二体の眷獣を同時に消失させられたダメージが身体に容赦なく襲いかかる。
「彩斗!」
「彩斗!?」
「先輩!?」
古城たちの声を最後に彩斗の意識は、この世界から途絶えた。
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