第56話 ネギ逃亡
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航時機(タイムマシン)による歴史改変」がその目的となっている。
うん、あれだ。
真実を知っている人から見ればその通りだが、現在表に出ている事実は、「超鈴音は麻帆良学園最終日にテロを起こし、世界樹とISコアを盗んだテロリスト」であり、「特殊な結界で敵対する魔法先生を3日間拘束した」ことだ。
残念ながら普通は信じないだろう。
そんな中でネギに対する事情徴収が始まる。
麻帆良学園大学部にある地下の一角にある部屋に、ネギ、オレ、高畑氏、ガンドルフィーニ氏、瀬流彦先生の5人が入り、ネギだけが椅子に座り、その正面に立ったガンドルフィーニ氏が「こんな場所に閉じこめて申し訳ないネギ先生」と声をかけて始まる。
ちなみにオレは、ネギの表情と高畑氏の動向が探れる誰からも離れた位置に立っている。
ぶっちゃけ警戒しているのはおこちゃまのネギと英雄の息子を形振り構わず助けようと暴走するかも知れない高畑氏だ。もっともオレに求められているのはそう言ったことが起きた場合のそれらの鎮圧ではなく、とっとと逃げてその事実を報告することなのだが。
………。
とまぁそんなことを考えている内にネギとガンドルフィーニ氏の話しは続く。
「ガ…、ガンドルフィーニ先生。麻帆良祭最終日に何があったのですか? 超さんはいったい何を………?」
「我々魔法使いは完敗したよ、ネギ先生。たった1人の少女にね………」
そうガンドルフィーニ氏が語る麻帆良祭最終日の攻防に驚くネギ。
と言っても単に6カ所ある魔力溜まりに戦力を分散させられ、確固撃破され、あげくに世界樹とISコアとともに超に逃げられたという事実を説明されただけなのだが。
「学園長も表の世界で拘束されている。麻帆良学園都市の建設理由である世界樹もなくなった。それにより残った魔力溜まりの魔力を使っても精々1ヶ月程度しか麻帆良結界を維持できないと試算されている。もう手遅れなんだよ」
「ま、待ってください。僕は超さんの航時機(タイムマシン)を持っています! それを使って学園祭最終日に戻ればまだ歴史を元に戻すことが………」
「まだそんな夢物語を言っているのか。時間跳躍など不可能だ。いい加減にしたまえ、ネギ先生!」
「だ、だけど」
「そもそもどうやって超を捕らえるんだい?」
あ、しまった。口を挟むつもりは無かったのについ口に出しちゃった。
「なっ! サ、サギ」
「やめたまえ、遠坂君。そんな仮定を話しても時間の無駄だ。とにかく、だ。ネギ先生はこのままおとなしくしててくれたまえ。おって本国に渡る日程を伝えるから」
「で、でも僕、先生の仕事は………。みんなは………」
「君の修行はこれで終わりだ。魔法使いは皆この地を去ることになる
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