曹操聖女伝第3章
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攻撃手段が仙人の流儀から人の流儀に変わった事で、更に混乱した。
「のわー!只でさえ曹操殺害命令を未だに遂行できていないのに、更に厄介事が増えるのか。しかもあの旗印は華雄を殺った者ではないか!」
呂布が少々焦る。
「早う門を開け!曹操に逃げられてしまうではないか!」
その直後、金蛟剪の攻撃に晒された閂が遂に破壊され、鮑信軍兵士が雪崩込んだ。
「木っ端共、どけどけ。曹操は何処に在りや」
呂布が叫びながら鮑信軍兵士達を蹴散らして突っ込んで行く。
それを見ていた曹操が叫んだ。
「呂布だ!」
孫堅が頷きながら言い放った。
「ほう、あれが丁原軍3万を相手に1人で大立ち回りをした呂布か」
水関に雪崩込んだ筈の鮑信軍兵士達が呂布に押し返されていた。
「木っ端共、どけどけ。曹操は何処に在りや」
呂布の叫びに??が答えた。
「なら変わろうかー!風変わりな馬鹿オジサン!」
呂布は??の挑発を無視しつつ、曹操を探しながら孫堅軍・鮑信軍兵士達を蹴散らしていく。
「曹操を出せ!曹操と戦わせろー!」
後方で呂布の頑張りを見ていた袁紹はたまげていた。
「なんなんじゃあの男は!?30人がかりで漸く互角だと!?」
袁紹は呂布の飛び抜けた武勇を見て決心した。
「顔良を呼べ!」
朱治、程普、黄蓋が一気にかかって来ても呂布の勢いは止まらない。
「しかし、その程度では俺には勝てん!」
其処へ、細かな装飾が施された、先端が人間の胴の太さをも上回る巨大な金色の鉄槌を振り回し、大声で叫びながら応援に駆け付けて来た男がいた。袁紹が先ほど言っていた顔良である。
「待て!袁本初の許に顔良ありと言う事を教えてやる!」
「ふん、まだ命知らずがいるのか」
呂布は一向に恐れる様子が無い。余裕をもって朱治、程普、黄蓋、顔良の攻撃を捌いた。
其処へ、また応援の男がやって来た。袁紹が頼るもう1人の猛将・文醜だ。肉厚な刃で重圧感を感じさせる巨大な剣が武器だ。
「待て!この文醜が相手する!」
呂布は叫ぶ。
「面倒だ!みんなまとめてかかって来い!」
呂布に言われた通り、朱治、程普、黄蓋、顔良、文醜が一斉に呂布を攻撃するが、やはり丁原軍最強の戦士は伊達では無い。只でさえ兵士30人分の武勇を誇る呂布なのに、5種類の形態を持つ万能且つ臨機応変な武器・変々戟まであるのだ。
朱治、程普、黄蓋、顔良、文醜はあっさり追い詰められた。前進しようとすれば進路を塞がれ、うっかりしようものなら退路まで奪われかねない。
見かねた??が、
「金磚」
と言うと、呂布の脳天に金ダライが降って来た。しかし、
「こんな物が俺に効くか!?」
金ダライを打ち返され慌ててしゃがむ??。
「あ、あっぶねぇー」
袁紹が呂布の強さに舌を巻く。
「なんという男よ。文醜と顔良を、子供の様に
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