曹操聖女伝第3章
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な、長安なら我が本拠地に近くて安全だからな」
しかし、他の文官達が反対する。
「しかし、長安は荒廃して住民も少なく、遷都に耐えられないかと」
それでも曹操との直接対決を避けたい董卓の意思は固い。
「洛陽の住民を一人残らず連れて行く!嫌とは言わせん!」
今度は呂布が反対する。
「どうせ曹操が怖いだけだろう!ならば曹操を殺せば良い!」
それを聴いた1匹の大凶クラスの邪凶が名乗りを上げた。
「ならば私にお任せし、董相国はゆっくりと長安に向かいなされ!」
「胡軫(字は文才)か?」
すると、人間の様な体型をした鶏の様な邪凶が現れた。
「本当に出来るのだな?」
「お任せを」
董卓は2匹の中凶クラスの邪凶を召喚しながら、胡軫に命令を下した。
「胡軫!お前には5万の兵を預ける!今すぐ酸棗にいる曹操を殺せ!華雄!徐栄!お前達には2万ずつの兵を預ける!これなら胡軫隊が伝令や兵糧集めに兵を割く必要性が少しは減るだろう!」
華雄は人間の様な体型をしたヒヨコの様な、徐栄は人間の様な体型をした雀の様な姿をした中凶クラスの邪凶だ。
胡軫は満足げに答える。
「少々多い気がいたしますが、まあ何、大船に乗ったつもりで吉報をお待ちください!」
胡軫、華雄、徐栄が退席すると、董卓はとんでもない事を言い始めた。
「それー!城外百里に渡って火を放って!強制的に長安に旅立たせるのだぁー!」
その際に洛陽の歴代皇帝の墓を暴いて財宝を手に入れ、宮殿・民家を焼きはらった。正に強行策である。
また、長安への遷都中に李儒が一旦董卓の許から離れた。董卓に廃された前皇帝・劉弁を曹操に利用される前に殺害する為である。
「先に動いたのは敵さんの方ですね」
董卓配下の大凶クラスの邪凶・胡軫が9万の兵力を持って酸棗に進軍しているのだ。
対して反董卓連合軍は未だに曹操、橋瑁、張?の軍勢のみであった。やはり公文書を偽造したのがばれたのか、それとも自らの利益を重視していたためなのか、諸侯が全く集まらない。
業を煮やした曹操が歩み出る。
「言い出したのは私だ。私が責任をとる」
張?は呆れながら言い放つ。
「止めても無駄の様だな!よし、たいした協力は出来んが、俺の兵を少しばかり随行させよう」
「恩に着るよ張?」
曹操が自分の陣内に戻るや否や、
「出撃だ。董卓軍が酸棗を攻めて来た」
それを聞いた??が皮肉を言う。
「やるな董卓!どこぞの駄目諸侯共とは大違いだぜ!」
趙公明も一応同感する。
「かは義挙なんじゃぞ!損得を思案する刹那かで候!」
が、二郎真君が残念そうに首を横に振った。
「所詮は自分さえよければ全て良しの者達ですからね、私達仙人や妖怪の様なしっかりとした信念が彼らには無いのですよ。曹操殿を見習って欲しいです」
曹操が照れくさそうに命じる。
「馬鹿
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