第三話
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ちの後ろに新たなリザードマンがPOPした。
俺たちは六体のリザードマンに囲まれてしまっていて、逃げ場が無かった。
「俺が速攻で三体倒す!ショウキはなんとか耐えててくれ!」
言うや否やキリトは正面のリザードマンに向かっていく。
「分かってる…約束は守るさ…!」
腰に帯びている日本刀を抜く。
初期装備らしく、簡素な作りだった。
これだったら自分の方が上手く作れるだろう。
「さあ、行くぞトカゲ共!」
キリトを習ってダッシュし、説明書で読んだ単発ソードスキルを放つ。
狙いは…左の奴だ!
俺の突きは左のリザードマンに直撃し、HPゲージを削る
はずだった。
リザードマンのHPゲージはまったく減らず、効いていなかった。
リザードマンはギョロリと俺の方を見ると、右手に持つシミターによる斬撃を放ってきた。
「当たるか!!」
キリトのステップを真似てリザードマンの斬撃を華麗に避けようとしたが、やはりというかクリティカルヒットした。
「がぁぁぁッ!」
斬られた感覚が俺を襲う。
キリトの話に出てきた男、クラインのようにシステムアシストを使えていない。
自分で言うのは何だが、俺の動きは完璧だ。
(システムアシストが発動しない…!?)
考えている間にもリザードマンは攻撃をしてくる。
いや、むしろチャンスだと思うことだろう。
リザードマンAの正面から来る斬撃を日本刀で受け、鍔迫り合いになる。
だが、その間にリザードマンB、Cの斬撃が日本刀をすり抜け、俺の身体に命中する。
「このっ!!」
日本刀を力任せに振り回しリザードマンたちを引き離す。
相手はシミター、こちらは日本刀だ。
重さはこちらの方が上。
リザードマン三体から距離をとり、自分のHPゲージを確認する。
…もうレッドゾーンに入っていた…
「ハアッハアッハアッ…」
息が上がる。
…SAOでも息が上がるんだな…
そんなことを考えながら息を整える。
再びリザードマンが先程の攻撃を繰り返して来たらジ・エンドだ。
「そういや、HPが0になったら死ぬんだよな…」
日本刀を構え直す。
「ナイスな、展開じゃないか…!」
現実世界で待つアイツには
「また。」
と。
後ろで戦うキリトとは
「死なない。」
と。
約束した。
「約束は破らない…」
キリトが来るまで持ちこたえてみせようと、相手の斬撃を防げるように日本刀を構える。
さあ、来い!
俺が覚悟を決めた瞬間、リザードマン三体も攻撃を仕掛けて来た。
先程も言った通り、次に来たらジ・エンドだ。
俺は死ぬ。
(悪いな、二人とも…)
その思考
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