暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス 自由の翼
雄々しき白……です。
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
数のことを思考、処理する]ということに特化させた能力であり、体得者は彼女だけの特殊技能である。

それに加えて高い空間認識力も必要となる武装がドラグーンシステムなのだ。

春奈は一夏を取り囲むようにドラグーンのフォーメーションタスクを開始する。

「一夏。ドラグーンの包囲網を打ち破って私に一撃でも攻撃を当てることができたらあなたの勝ちだからね?いい?」

「わかった。―――来い!」

その声が合図となり春奈はドラグーンによる多角同時攻撃を開始する。

変則的で不規則な動きをするドラグーンの射撃。上、下、右、後、左……春奈の処理能力にピットからモニタリングしている箒達も驚いていた。

徐々に乱されていく一夏の集中力と律動(リズム)。とうとう、ビームが一夏の装甲を掠り始めてきた。

「このっ!」

ドラグーンを撃墜しようとするが俊敏なその動きに一夏は翻弄され続けている。ドラグーンは損壊や衝突を避けるために目標と味方の距離を常に計り、一定の間隔を開けるように設計、プログラミングされている。

故に追い回しても撃墜ができないので意味がないのだ。

シールドエネルギーがジリジリと削られていきながら暫く、攻撃を避け続けた一夏はある可能性に思い当たった。

(冷静に対処すればよけれる角度の攻撃があったな……今っ!)

「……(気がついたのかな?)」

右の死角から飛来するビームと正面から放たれる射撃の間を一夏はくぐり抜ける。

「見切ったぞ!」

一夏はスラスターを吹かせて一気に加速する。

ドラグーンの間をすり抜けて高速ロールで躱し、直撃コースのビームは雪片弐型で斬り散らす。

一夏は段々と、春奈との距離を詰めていく。

春奈は一夏の反応が遅い角度から攻撃を行っていた。ハイパーセンサーによる全方位視界接続は完璧とよく聞く。

しかしながらハイパーセンサーとて完全無欠ではないのだ。

直接視覚にて確認するのとセンサーから受信する視覚情報とでは、後者は必然的に情報を整理しなければならない分の視覚野伝達までに時間ズレ(タイムラグ)が発生する。

春奈はそこを突いて攻撃を執り行っていたのだ。それに気がついた一夏はドラグーンの撃破ではなく、制御に意識を割いているであろう春奈本体を狙うことにしたのだ。

攻勢に転じた一夏はそのまま突っ込んでいくが―――世の中はそこまで甘くはない。

「うおぉぉぉぉっ!!」

「うそ、チェックメイト!?―――と、思っていたのか?」

春奈はリアスカートの両サイドに装備しているレールガン[クスィフィアス]を瞬間展開。その銃口を突っ込んでくる一夏に向けた。

「―――はぁ!?」

「吹っ飛びなさい。」

「ぐべしっ!?」

急停止で
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ