雄々しき白……です。
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ことはないでしょうけれども。
因みに私の同居人は一夏でした。ある意味ホッとしましたが。
●
○
次の日の放課後。春奈たちは第3アリーナのピットに来ていた。
「これが俺の専用機……。」
「はい。織斑くん専用機の白式です。」
その隣では箒がそのISに自身のシステムコンソールを繋いで空中投影ディスプレイ3枚と投影キーボードを2枚呼び出して操作しながら設定をいじっている。
「姉さんならもっと早くできるんだが……善処させてもらう。」
「織斑。ぐずぐずしてないでさっさと乗れ。」
「はい。」
一夏は白式に身を預けるとそのまま搭乗した。
白式は一夏を受け入れてその姿を少しずつ変えていく。箒のサポートも受けているので最適化も速い速度で進む。
「初期装備は3種類。近接ブレード、アサルトライフル、リニアガンだな。」
初期化も同時進行で箒は指を閃かせる。
「春奈はどこに行ったんだ?」
「春奈は模擬戦の相手をしてくれるらしいぞ。最適化が終わり次第だけどな。もうすぐ終わる……よし。」
箒がEnterキーを叩いて全てのデータを反映すると、白磁の機体はすべての設定が終了した。
「織斑。相手を待たせるな。」
「はい。―――箒。」
「む?な、なんだ?」
「ありがとうな。」
一夏は箒に対して素直に礼を言う。と、箒は少し顔を赤らめながら言葉を返す。
「つ、使える武装は近接ブレードの[雪片弐型]と55口径アサルトライフル[不知火]にリニアライフル[仙花]の3つだ。……礼なんて言うな。私がしたかっただけなのだからな。」
と、結局素直になれない箒だった。
「織斑くん。カタパルトの用意ができました。脚部を固定してくださいね。」
真耶の指示に従い一夏はカタパルトに移動、脚部を固定する。
「織斑。発進のタイミングはお前次第だ。」
カタパルトの発射タイミングがハイパーセンサーに表示されたのを確認する。
『進路クリア。発進どうぞ。』
「よし、織斑一夏。白式、出る!」
一夏はカタパルトを起動してアリーナへと勢いよく飛び立った。
●
○
一夏はアリーナの中心で対戦相手―――春奈の専用機を一瞥する。
「それが、一夏の専用機?真っ白だね。」
「春奈の専用機……武器無しなのか?」
「あんたバカァ?なんてね。細かいことは気にしないって方向性で。」
「わかったよ。……じゃあ―――。」
「―――ええ。」
間を空けて千冬が発破する。
「では、織斑姉弟。模擬戦を始めろ。」
「「はい!」」
春奈は軽く
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