雄々しき白……です。
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○
「覆水盆に返らずか。」
「サイは投げられた、ひたすら前を向いて進むべし。」
「うおっ!?」
「なんで驚くの?」
一夏はセシリアとの決闘に向けて準備をしていた。と言ってもISの基礎からの復習である。
そのコーチに箒と春奈が着いているということであるが。
「一夏。ISの操縦と基礎訓練はすんでいるのか?」
「いや。最初に動かしたっきりだな。訓練機も借りれないこの状況じゃなんともなぁ。」
箒の問いに答える一夏の表情は暗い。実際、IS学園で訓練機を使用するにはこれでもかと言う量の書類と格闘しなければならないのは確かである。
「相手は専用機持ちだしな。でも、やると言ったからには後には退けないか。」
「「当たり前だ(よ)。」」
春奈と箒の追撃に「ぐあ」と答える一夏。
「まぁ、あの人が何とかしてくれるだろう」
「私がどうかしたのか?篠ノ之。」
一同が振り向くとそこにはあの人がいた。
「千冬姉。実h〈べしっ!〉……織斑先生。」
「いい加減覚えろ。犬でも殴られれば覚えるぞ?」
一夏を出席簿で殴る千冬。「いいなぁ〜織斑くん。」「代わって欲しいな〜」数名の女子がそんなことを口走るのを聞き流すのに必死な春奈。笑いを抑えるのに必死といった感じだ。
「織斑先生。一夏とオルコットの試合についてなのですが……」
「む?そのことなら問題はない。」
「へ?どういうことでしょうか?」
間を空けて千冬が一言。
「織斑弟。学園がお前に専用機を用意するようだ……いや、とある会社がスポンサーになったといったところか?」
「???」
一夏の周りの女子生徒たちがそれを聞いて騒ぐ。
「せ、専用機!?1年のこの時期に!?」
「つまりそれって政府からの支援が出てるってこと!?」
「いいなぁ〜。私も専用機が欲しい!」
「あ、そういう事か。」
一夏もここまで聞けばわかったようである。
「つまり、データ収集目的で俺に専用機が与えられたということですか?」
「うむ。そういう事だ。ただ、最終的な調整が終わるのは少し後だがな。こっちにつくのは最短で明日だ。」
「分かりました。箒、春奈いろいろ……その……なんだ」
「水くさいな。手伝ってやる。」
「箒ちゃんの言う通りだよ一夏。ご好意と善意は素直に受け取りなさいよ。」
一夏の頼みを蹴ることはしないのが箒と春奈である。
「さて、そこまでにしておけ。諸君。席に着くようにSHRを始めるぞ。」
こうして、IS学園での生活1日目が過ぎていった。そして放課後である。
●
○side春奈
私は現在寮1025号室内パソコンでとある情報を整理していま
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